ホットペッパービューティーのブロック機能とトラブル対策

ホットペッパービューティーのブロック機能とトラブル対策

2025年8月時点では、ホットペッパービューティーのサロンボードで、特定のお客様を完全にブロックする機能は設けられていません。

ただし、問題のある顧客を予約できないように設定したり、注意が必要なお客様として管理画面でマークすることは可能です。

無断キャンセルが度重なる利用者には、ホットペッパービューティー側でアカウントの利用制限が科されることもあります。

目次

ホットペッパービューティーのブロック機能とは

現在、ホットペッパービューティーのサロンボードでは、特定のお客様を完全にブロックする機能は設けられていません。

そのため、下記のような設定をおこなうことで、特定のお客様をブロックできます。

  • 注意人物設定
    サロンボードには「要注意人物」として顧客情報を記録できる機能があり、スタッフ全員が経緯を把握できる仕組みが作れます。新人スタッフでも過去の対応履歴を参考にできるため、安心して対応が可能です
  • 利用制限
    無断キャンセルが続く場合、「来店なし」という記録が蓄積され、ホットペッパービューティー側で利用制限がかかります。システム上でブラックリストのように扱われるケースもあります

注意点として、ホットペッパービューティーを利用せず、電話やSNSを通じて予約が入ることも念頭におかなければいけません。

予約時に必ず名前を確認し、問題のあるお客様でないかチェックすることが必要です。

ホットペッパービューティーでブロックするメリット

特定のお客様をホットペッパービューティーでブロックした場合、単に迷惑なお客様を排除するだけでなく、サロン運営全体にメリットをもたらします。

主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 業務効率の向上
    悪質なユーザーへの対応に費やす時間と労力を削減できます。クレーム対応や無断キャンセルへの対応は、通常業務を圧迫し、他の顧客へのサービス品質低下を招くため注意が必要です。ブロック機能を活用することで、対応を最小限に抑え、本来注力すべき業務に集中できます
  • スタッフの精神的な負担軽減
    悪質なユーザーからの心無い言葉や不当な要求は、スタッフのモチベーションを低下させ、精神的な負担を増大させる可能性があります。ブロック機能によって、ストレス要因を排除し、スタッフが安心して働ける環境を整備できます
  • 顧客満足度の向上
    悪質なユーザーを排除することで、他の顧客がより快適にサービスを受けられます。騒がしい顧客や迷惑をかける顧客をブロックすることで、静かで落ち着いた空間を提供できます
  • サロンの評判保護
    不当な口コミや誹謗中傷からサロンの評判を守ります。悪質なユーザーからの口コミを非表示にすることで、サロンのイメージを損なうリスクも軽減できます
  • 無断キャンセル対策
    無断キャンセルを繰り返すユーザーからの予約を拒否することで、機会損失を防ぎます。無断キャンセルは、サロンにとって大きな痛手です。ブロック機能を活用することで、無断キャンセルによる損失を最小限に抑えられます

注意人物設定は、サロン運営の効率化、スタッフの精神的な負担軽減、顧客満足度の向上、評判保護、無断キャンセル対策などのメリットをもたらします。

ブロック機能(注意人物設定)の手順と活用法

ホットペッパービューティーのブロック機能(注意人物設定)の設定方法から、便利な予約拒否設定の活用方法まで解説します。

ブロック機能(注意人物設定)の設定方法

ホットペッパービューティーのブロック機能は、以下の手順で簡単に設定できます。

悪質なユーザーからの予約や問い合わせを未然に防ぎ、サロンの評判を守るために活用してください。

  1. サロンボードの管理画面にログイン
    お手持ちのIDとパスワードでサロンボードにログインします
  2. 「顧客管理」メニューを選択
    ログイン後、画面上部のメニューから「顧客管理」を選択します
  3. お客様情報を新しく登録する
    ブロックしたいユーザーのお客様情報を記入する
  4. 注意人物設にチェックを入れる
    お客様情報ページで「注意人物設定」にチェックを入れ登録する
  5. 注意人物に設定完了
    指定したユーザーの注意人物に設定が完了します

一度設定すれば顧客管理に自動的に反映され誤って設定してしまった場合は、解除することも可能です。

ブロック機能の注意点:誤ブロックと解除方法

ホットペッパービューティーのブロック機能は、サロン運営を円滑にするための強力なツールですが、誤ってブロックしてしまう可能性や、状況によってはブロックを解除する必要も出てきます。

誤ブロックの可能性:確認と対策

ホットペッパービューティーのブロック機能は、悪質なユーザーからサロンを守るための有効な手段です。

操作ミスや誤解によって、本来ブロックすべきでないユーザーを誤ってブロックしてしまう可能性も否定できません。

誤ブロックは、優良な顧客を失うだけでなく、サロンの評判にも影響を及ぼす可能性があります。

誤ブロックが発生しないように、日頃から注意を払い、万が一誤ブロックが発生した場合でも迅速に対応できる体制を整えておくことが重要です。

まず、誤ブロックが発生する原因を理解しておきましょう。

  • 操作ミス
    複数のユーザーを連続してブロックする際に、誤って別のユーザーを選択してしまう
  • 情報の誤認
    口コミの内容やメッセージのやり取りから、不当なユーザーだと判断してしまったが、実際は誤解だった
  • システムのエラー
    ホットペッパービューティーのシステム上のエラーによって、意図しないユーザーがブロックされてしまう

これらの原因を踏まえ、以下の対策をおすすめします。

  1. ブロック前の確認
    ユーザーをブロックする前に、必ずそのユーザーのプロフィールや過去の予約履歴、メッセージのやり取りなどを確認し、本当にブロックすべきかどうか慎重に判断しましょう。口コミの内容だけで判断せず、予約履歴やメッセージのやり取りなども確認することで、誤解を防げます
  2. 複数人での確認
    ブロック操作をおこなう担当者は複数人でおこないましょう。主観的な判断による誤ブロックを防げます。異なる視点からの意見を取り入れることで、客観的な判断が可能です
  3. ブロックリストの定期的な確認
    サロンボードの管理画面から、ブロックリストを定期的に確認し、誤ってブロックされていないかチェックします。最近ブロックしたユーザーについては、再度確認することをおすすめします
  4. ブロックされたユーザーからの連絡手段の確保
    ブロックされたユーザーが、誤ブロックであると訴えるための連絡手段を確保しておきましょう。サロンの公式サイトに問い合わせフォームを設置したり、電話番号を掲載したりすることで、ブロックされたユーザーからの連絡を受け付けられます
  5. ホットペッパービューティーへの問い合わせ
    万が一、システムエラーによって誤ブロックが発生した場合は、ホットペッパービューティーに問い合わせ、対応を依頼しましょう

対策を講じることで、誤ブロックのリスクを最小限に抑えられます。

悪質ユーザーの特徴と対策:ブロック機能以外の方法

悪質ユーザーの特徴と対策:ブロック機能以外の方法

サロン運営において、ホットペッパービューティーのブロック機能(注意人物設定)は有効なツールですが、悪質ユーザーへの対策はそれだけではありません。

ここでは、悪質ユーザーの典型的な行動パターンを把握し、ブロック機能と併用することで、効果的な対策を講じる方法について紹介します。

悪質ユーザーの典型的な行動パターン

悪質ユーザーは、サロン運営にさまざまな形で悪影響を及ぼします。

以下に、典型的な行動パターンをいくつか紹介します。

  • 無断キャンセルや予約変更の繰り返し
    予約したにもかかわらず、連絡なしにキャンセルしたり、直前の予約変更を繰り返したりするユーザーは、他の顧客の予約機会を奪い、サロンの収益にも影響を与えます
  • 過度な要求やクレーム
    サービス内容や料金に対して、執拗に値下げを要求したり、根拠のないクレームを繰り返したりするユーザーは、スタッフの精神的な負担を増やし、業務効率を低下させます
  • 施術中の迷惑行為
    大声で話したり、施術中に携帯電話を操作したりするなど、他の顧客の迷惑になる行為をするユーザーは、サロン全体の雰囲気を悪くし、顧客満足度を低下させる可能性があります
  • 不当な口コミ投稿
    事実と異なる内容や誹謗中傷を含む口コミ投稿するユーザーは、サロンの評判を著しく損ない、新規顧客の獲得を妨げる可能性があります
  • 個人情報の詮索
    スタッフの個人情報をしつこく尋ねたり、SNSアカウントを特定しようとしたりするユーザーは、プライバシー侵害のリスクを高め、スタッフの不安を煽ります
  • 性的な嫌がらせ
    スタッフに対して、性的な発言をしたり、不適切なボディタッチをしたりするユーザーは、ハラスメントに該当し、法的責任を問われる可能性もあります

行動パターンを把握することで、悪質ユーザーを早期に特定し、適切な対応を取れます。

ブロック機能の活用はもちろんのこと、以下に示すような対策を併用することで、効果的な対策を講じることが可能です。

口コミの管理と対応

ホットペッパービューティーにおける口コミは、サロンの評判を左右する重要な要素です。

悪質な口コミに対しては、適切な対応をおこなうことで、サロンの信頼性を維持し、潜在的な顧客への誤解を防げます。

  • 口コミの定期的なチェック
    毎日、または定期的に口コミをチェックし、新しい口コミが投稿されていないか確認しましょう。早期に悪質な口コミを発見することで、迅速な対応が可能です
  • 事実に基づいた反論
    悪質な口コミに対しては、感情的にならず、事実に基づいた反論を投稿しましょう。具体的な事例を挙げながら、誤解を解くように努めることが重要です。「〇月〇日にご来店された際、〇〇というご指摘を受けましたが、実際には〇〇という状況でした」のように、客観的な説明を心がけましょう
  • 丁寧な謝罪
    サービスの不備など、サロン側に非がある場合は、率直に謝罪しましょう。改善策を具体的に提示することで、誠意を示せます。「ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません。今後は〇〇の点を改善し、お客様にご満足いただけるよう努めてまいります」のように、具体的な改善策を示すことが重要です
  • 法的措置の検討
    誹謗中傷や名誉毀損など、悪質な口コミの内容によっては、法的措置を検討することも視野に入れましょう。弁護士に相談し、適切な対応を検討することが重要です
  • 好意的な口コミの促進
    顧客満足度を高め、好意的な口コミを増やしましょう。施術後にお礼のメッセージを送ったり、アンケートを実施したりするなど、顧客とのコミュニケーションを密にすることが有効です。好意的な口コミが増えることで、悪質な口コミの影響を相対的に軽減できます
  • 口コミ投稿のお願い
    施術後のお客様に、口コミ投稿をお願いしてみましょう。お客様の声を集めることで、サロンの改善点を見つけられ、サービスの質向上につながります

メッセージ機能の活用

ホットペッパービューティーのメッセージ機能は、顧客とのコミュニケーションを円滑にするための重要なツールです。

予約確認や問い合わせ対応だけでなく、悪質ユーザーへの牽制や、トラブル防止にも活用できます。

  • 予約時の注意喚起
    予約確定時に、サロンのルールや注意事項をメッセージで伝えることで、トラブルを未然に防げます。「当店では、無断キャンセルはご遠慮いただいております。万が一、キャンセルされる場合は、必ず前日までにご連絡ください」のように、具体的なルールを明示することが重要です
  • 事前のカウンセリング
    初めてのお客様には、事前にメッセージでカウンセリングをおこない、アレルギーの有無や希望のスタイルなどを確認しましょう。施術時間の短縮や、お客様の満足度向上につながります
  • 不審なメッセージへの対応
    執拗なメッセージや、個人情報を詮索するような不審なメッセージには、注意が必要です。返信を控えたり、ホットペッパービューティーに報告したりするなど、適切な対応を取りましょう
  • 証拠の保全
    悪質なメッセージは、スクリーンショットなどで保存しておきましょう。万が一、法的措置を検討する際に、証拠として役立ちます
  • 丁寧な言葉遣い
    メッセージのやり取りでは、常に丁寧な言葉遣いを心がけましょう。言葉遣い一つで、お客様の印象は大きく変わります
  • 迅速な返信
    メッセージには、できる限り迅速に返信しましょう。お客様を待たせることなく、スムーズなコミュニケーションを心がけることが重要です

これらの対策を講じることで、ホットペッパービューティーのブロック機能と合わせて、悪質ユーザーからサロンを守り、安全で快適なサロン運営を実現可能です。

よくある質問(FAQ)

ホットペッパービューティーで予約を拒否したい場合は?

予約拒否をおこなう際は、まずトラブルのあったお客様をサロンボードで「要注意人物」として登録します。その後、該当のお客様から予約が入った場合にはサロン側で予約をキャンセルし、その理由をメッセージで伝えて対応します。

予約拒否の方法は下記の通りです。

  • サロンボードで「要注意人物」に設定
    トラブルのあるお客様を「要注意人物」としてサロンボードに登録します。「ブロック機能(注意人物設定)の手順と活用法」をご覧ください
  • 予約が入ったらキャンセル
    お客様からの予約が入った場合、サロンボードで予約をキャンセルします
  • メッセージで理由を伝える
    キャンセル理由をメッセージで伝えることで、お客様に予約が取れない旨を伝えます

ホットペッパービューティーでキャンセルを繰り返すお客様への対応は?

ホットペッパービューティーで予約キャンセルを何度も繰り返す顧客には、店舗側で予約を制限したり、利用を断る対応が必要です。無断キャンセルが続くと、ホットペッパービューティーの規約に基づき、サービス利用制限や予約停止などのペナルティが科せられます。店舗側の対応としては、キャンセル料の設定や予約時の注意点などお客様へのアナウンスを徹底しておこなう必要があります

お客様のペナルティは(予約制限・利用停止)はキャンセルを何回すると適用されるの?

ホットペッパービューティーで予約キャンセルを3回繰り返すと、ペナルティとして予約制限や利用停止などの措置が取られます。無断キャンセルや当日キャンセルが頻発すると、サービス利用に制限がかかるため注意しなければいけません

まとめ:ブロック機能でサロン運営を安心・安全に

ホットペッパービューティーのブロック機能について解説しました。

直接的にブロックする機能はありませんが、「要注意人物」であることをスタッフ間で把握できたり、キャンセルの方を予約できなくなったりと、重要な設定です。

今すぐ実践できる対策として、問題がある利用者には早めに対応し、安定した予約管理を目指しましょう。

スタッフ全員で機能の使い方や運用方針を共有し、トラブル時の対応もマニュアル化しておくと、更なる安心感につながります。

長期的には、顧客データをもとにしたリスク管理の徹底や、運営体制の見直しも定期的に実施しましょう。

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