LINEは最も身近なコミュニケーションツールとして高いシェアを誇ります。
本記事では、LINEで時間指定して予約送信をおこなう方法や設定手順、集客アップにつなげるための効果的な活用法を解説します。
繋がるMEOが得意です
LINEで時間指定して予約送信する方法
LINEで時間指定して予約送信には、「LINE公式アカウント」の管理画面で予約配信を設定する方法や、iPhoneの「ショートカット」アプリを使ったオートメーションの作成、外部サービス(「予約送信 for LINE」「LINE Notify」など)の活用などがあります。
事前に指定した日時に自動でメッセージが送れるため、誕生日のお祝いメッセージや業務連絡の自動化など、さまざまな場面で活用可能です。
LINE公式アカウントを利用した予約送信は、店舗集客をおこなうビジネスユーザーにとって最善の方法といえます。
個人でサードパーティツール(LINE Notifyなどの外部ツール)を利用する場合は、予約送信がバレる可能性もあります
個人用LINEで時間指定して予約送信する場合
個人のLINEで時間指定して予約送信するには、iPhoneの「ショートカット」アプリを活用する方法と、サードパーティツールの予約送信用アプリやボットを利用する方法があります。
ショートカットアプリでは「実行前に尋ねる」機能をオフに設定すれば自動送信が可能です。
直近でやり取りした相手や連絡先に登録されている人しか選択できず、画像や動画の送信には対応していません。
サードパーティツールを使う際は、LINE公式の機能ではないため、セキュリティやプライバシー、情報流出のリスクに注意が必要です。
Android端末では、標準の機能だけでLINEの個人メッセージを予約送信することはできません。「予約送信 for LINE」などの外部アプリを活用する方法が一般的です。自動化アプリ「Tasker」を使ってスクリプトを設定し、送信を自動化することも可能です
LINEで予約送信する方法
LINE公式アカウントでの予約送信は、既存顧客の集客効率を向上させるツールです。
パソコンで予約送信する設定方法
LINE公式アカウントの管理画面にパソコンからアクセスし、予約送信する設定方法を解説します。
パソコンでの予約送信設定は下記の通りです。
「メッセージ配信」を選択

左側のメニューから「メッセージ配信」をクリック。
「+メッセージを作成」ボタンを押します
配信先(ターゲット)を設定

デフォルトでは「すべての友だち」に配信される設定になっています。
ターゲットの絞り込みは友だちが100人以上で設定可能です。
条件を絞りたい場合は「絞り込み配信」を使って「性別」「年齢」「タグ」などを選択できます
※タグ管理は有料プランでより活用可能
メッセージ内容を作成

テキスト、絵文字などで任意の送信メッセージを作成。
1通の送信内容が長くなる場合は、2通連続で予約できます。
この場合は「+追加」ボタンをクリックします
「配信予約」を設定する

作成画面右下の「配信」ボタンの横にある「▼」をクリック。
「予約配信」を選択
カレンダーが表示されるので、希望の配信日時を設定します
例:日付:2025年5月25日 時間:09:00
「予約して配信」ボタンを押す

内容を確認し、「予約して配信」をクリック。
メッセージは設定日時に自動送信されます
パソコンのLINE公式アカウント管理画面では、詳細な設定オプションが利用できます。
ターゲットオーディエンスを細かく設定することで、特定の属性を持つユーザーにのみメッセージを配信が可能です。
iPhoneで予約送信する設定方法
iPhoneでの予約送信設定は下記の通りです。
アプリを起動 → アカウントを選択
アプリを開いて、自分が管理しているLINE公式アカウントをタップして選択します
画面下メニュー「ホーム」→「メッセージ配信」をタップ
「メッセージ配信」→「+メッセージ作成」ボタンをタップ
メッセージの配信対象を選択
通常は「すべての友だち」でOK。
特定のタグや属性に送る場合は「配信対象を設定」で絞り込みが可能です。
メッセージ内容を作成
テキスト/画像/スタンプ/リンクなどを自由に入力して、送信メッセージを作成します。
「予約配信」を設定する
メッセージ作成画面の下部にある「配信」ボタンをタップ。次に表示される画面で「予約配信」を選択します。
カレンダーと時計アイコンが出るので、配信したい日付と時間を設定します。
例:日付:5月24日 時間:10:00(午前10時)
内容を確認 → 「予約配信する」をタップで完了!
メッセージ内容と配信日時を確認し、「予約配信する」ボタンを押すと予約完了です。
直感的な操作が可能で、誰でも簡単に予約送信を設定できます。
外出先で急な情報発信が必要になった場合や、キャンペーンの告知を事前に準備しておきたい場合におすすめです。
スマホで撮影した写真や動画を直接メッセージに添付して配信できるため、リアルタイムな情報発信にも適しています。
おすすめの予約送信時間
LINE公式アカウントのメッセージは、ただ配信するだけでなく、適切なタイミングで配信することで、開封率やクリック率を大きく向上できます。
一例として、代表的な業種の効果的な配信時間は次の通りです。
- 美容サロン:予約前日の18時、当日の朝8〜9時
- 飲食店 :ランチ前(10:30頃)、ディナー前(17:00頃)
- 物販・EC :平日12時前後 or 土日
効果的な配信タイミングを見つけるためのポイントを紹介します。
- ターゲット顧客の行動パターンを分析
LINE公式アカウントのターゲット顧客が、どのような時間帯にLINEをよく利用しているかを分析しましょう。LINE公式アカウントの管理画面では、友だちの属性や行動データを分析できます。年齢層や性別、居住地などの基本情報に加え、メッセージの開封時間帯やクリック時間帯などのデータ確認が可能です。これらのデータを参考に、ターゲット顧客が最もアクティブな時間帯を把握しましょう - 曜日ごとの特性を考慮
曜日によって、顧客の行動パターンは異なります。平日の日中は仕事や学校で忙しい人が多いです。夜間や週末は比較的自由に時間を使える人が多いでしょう。週末の午前中はゆっくり過ごしたい人が多いかもしれませんが、午後はアクティブに活動する人が増えるかもしれません。曜日ごとの特性を考慮して、配信タイミングを調整することが重要です - 業種・業態に合わせた配信
ビジネスがどのような業種・業態であるかによって、最適な配信タイミングは異なります。飲食店であれば、ランチタイムやディナータイムの直前にクーポンやおすすめメニューを配信することで、来店を促せます。美容室であれば、週末の予約が埋まりやすい時間帯を避けて、平日の空き時間帯に割引キャンペーンを告知することで、集客効果を高められるでしょう - イベントやキャンペーンに合わせて配信
季節のイベントや自社のキャンペーンに合わせて、配信タイミングを工夫することも重要です。クリスマスや年末年始などのイベントに合わせて、特別なキャンペーンを告知することで、顧客の購買意欲を高められます。新商品の発売やセールなどのタイミングに合わせて、タイムリーな情報を配信することで、顧客の関心を引きつけられるでしょう - A/Bテストで効果測定
実際にメッセージを配信してみて、どのタイミングが最も効果的かをA/Bテストで検証しましょう。A/Bテストとは、異なる配信タイミングでメッセージを配信し、それぞれの開封率やクリック率を比較することで、効果的な配信タイミングを見つけるための手法です。LINE公式アカウントの管理画面では、A/Bテスト機能を簡単に利用ができます。複数の配信タイミングを試してみて、最適なタイミングを見つけるのがポイントです
フルアシストMEOは、Googleマップ対策だけではなく、Instagramやホットペッパービューティーの予約数も向上できるサロン専用の"まるなげ集客サービス”です。
フルアシストMEOの詳細はこちらから
LINEの予約送信を「ショートカット」アプリでする方法
「ショートカット」アプリは、複数の機能を組み合わせて自動化できるアプリで、LINEのメッセージ送信も自動化が可能です。
ここでは、LINEの予約送信を「ショートカット」アプリでする方法について紹介します。
Androidで予約送信したい方は「Tasker」アプリで予約送信する方法をご覧ください。
「ショートカット」アプリとは
「ショートカット」アプリは、Apple純正の自動化アプリです。
iPhoneやiPadにプリインストールされており、さまざまな操作を自動化できます。
プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で複数のアクションを組み合わせ、オリジナルの自動化処理を作成できます。

複数の操作(例:メッセージ送信、アラーム、通知、Web操作など)をまとめてワンタップや特定の時間・条件で実行できます
「ショートカット」で予約送信する手順
iPhoneの「ショートカット」アプリでLINEメッセージを予約送信する方法は以下の通りです。
以下の方法では、受信側には通常のメッセージと同じように表示されるため、予約送信がバレる可能性は低いといえます。
スタンプや動画、写真の送信はできず、iPhoneに搭載された絵文字のみ使用可能です。
オートメーションを作成
「ショートカット」アプリを開き、「オートメーション」タブを選択します
トリガーを設定
「新規オートメーション」をタップし、「時刻」を選択して送信したい日時を設定します
アクションを追加
アクション追加で「+」をタップし、「アプリ」から「LINE」を選びます
メッセージを入力
送り先となる相手と、送信メッセージを入力します
オートメーションを保存
「完了」をタップしてオートメーションを保存すると、指定日時に自動でLINEメッセージが送信されます
「ショートカット」の特徴
「ショートカット」アプリの最大の特徴は、汎用性と柔軟性です。
Siriとの連携も可能で、音声コマンドでショートカットを実行できます。
具体的な特徴としては、以下の点が挙げられます。
項目 | 内容 |
---|---|
iPhoneに標準搭載 | iOSに最初から入っている無料アプリ(App Storeでも再DL可能) |
操作の自動化が可能 | メッセージ送信、通知表示、スケジュール操作などを組み合わせて自動実行 |
時間指定や条件トリガーで起動 | 例:「朝8時になったら通知+LINEを開く」などの設定が可能 |
LINEとの完全自動連携は不可 | LINEのAPIが公開されていないため、ショートカットから直接LINE送信はできない(通知やコピーで代用) |
通知連携で疑似に予約送信可能 | 決まった時間に通知で内容表示 → タップでコピーしてLINEに貼り付けができる |
カスタマイズ性が高い | 通知、位置情報、曜日、NFCなど多様なトリガーで実行可能 例:「出勤したらLINEメッセージを開く」などもOK |
「ショートカット」の活用例
「ショートカット」アプリを活用することで、LINEの予約送信を便利に、創造的に活用できます。
以下に具体的な活用例をいくつかご紹介します。
シーン | 実行内容 |
---|---|
毎朝9時にお客様に送る | 9:00に通知「Aさんにリマインド送信」→タップで内容コピー&LINE起動 |
定休日前の自動通知 | 毎週火曜18時に「明日はお休みです」LINE起動とメッセージ準備 |
誕生日の定期連絡 | 特定の日付に通知「◯◯さん、お誕生日!」+LINE起動+スタンプ準備 |
LINEの予約送信を「Tasker」アプリでする方法
「Tasker」は、Androidユーザー限定の自動化アプリです。
特定の条件(時間、場所、アプリ起動など)にもとづいて、あらかじめ設定したアクションを実行できます。
「Tasker」アプリとは

特定の時間に特定のアプリを起動したり、バッテリー残量が少なくなったら省エネモードに切り替えたり、着信時に自動で応答メッセージを送信したりと自動化が可能です
「Tasker」は、Android端末でさまざまなタスクを自動化できるアプリです。
特定の条件(時間、場所、アプリ起動など)にもとづいて、あらかじめ設定したアクションを実行できます
「来店前日にメッセージを送信する」「来店後、お礼メールを送信する」といった設定が可能です。
「Tasker」で予約送信する手順
「Tasker」アプリでLINEメッセージを予約送信する方法は以下の通りです。
Taskerで「プロファイル」を作成
Taskerを起動し、下部のタブ「Profiles(プロファイル)」を選択する。「+」ボタン→「Time(時刻)」を選び、メッセージを送りたい日時や繰り返し条件を決めます
タスクを作成
プロファイル作成後に「新規タスク」を作成。好きな名前(例:LINE予約送信)をつけます
タスク内容を追加
- LINEを起動
「App」→「Launch App」→「LINE」を選ぶ - 少し待機(画面安定待ち)
「Task」→「Wait」(1~2秒程度推奨) - 送信相手を指定(例:特定トークを開く)
「AutoInput」プラグインを使えば自動タップが可能。もしくは「アクティビティ起動(Send Intent)」でURLリンク等を使えば、トーク画面を直接指定できる場合もあります - メッセージ入力
「Input」→「Type」→ 送りたいテキストを入力 - (手動で送信)
ここまで自動化し、最終的にはユーザーが「送信」ボタンをタップ
「Tasker」の特徴
Taskerアプリの最大の特徴は、柔軟性と拡張性の高さです。
他の自動化アプリと比較して、詳細な条件設定と多様なアクションを組み合わせられます。
- トリガーの豊富さ
時間や曜日、場所、Wi-Fi接続、Bluetooth接続、アプリ起動、バッテリー残量、イベント(着信、SMS受信など)などのトリガーを設定できます。トリガーを組み合わせることで、複雑な条件にもとづいて自動化を実行できます - アクションの多様さ
LINEの送信やSMS送信、アプリ起動など、多種多様なアクションを実行可能です。これらのアクションを組み合わせることで、複雑なタスクを自動化できます - 変数と条件分岐
変数を使用することで、動的なデータの処理や、条件分岐による複雑な処理を実現できます - プラグインによる拡張性
Taskerは、さまざまなプラグインに対応しており、機能をさらに拡張できます。AutoVoiceプラグインを使用すれば、音声認識による操作が可能です。AutoRemoteプラグインを使用すれば、他のAndroid端末やPCからTaskerを制御できます - コミュニティの活発さ
Taskerは、世界中に多くのユーザーを持つ活発なコミュニティです。オンラインフォーラムやブログなどで、Taskerに関する情報交換や質問、サンプルタスクの共有などが活発におこなわれています
「Tasker」の活用例
Taskerアプリは、LINEの予約送信だけでなく、日々のスマートフォンの利用を劇的に効率化するためのさまざまな活用方法があります。
具体的な活用例をいくつか紹介します。
- LINEの予約送信
指定した時間、曜日、場所にもとづいて、LINEメッセージを自動送信できます。来店後にお礼メッセージを送ったり、予約1日前にリマインダーのメッセージを送ったりが可能です - LINE以外のメッセージアプリ予約送信
LINEだけでなく、他のメッセージアプリ(SMS、Gmail、Slackなど)の予約送信も可能です。例えば、深夜に取引先へのメール送付を避けたい場合、Taskerを使って翌朝9時に自動送信するように設定できます - 位置情報にもとづいた自動操作: 自宅に近づいたらWi-Fiを自動でオンにしたり、会社に到着したらマナーモードに切り替えたりできます。また、特定の場所を離れた際に、家族にLINEで通知することも可能です
- 時間帯にもとづいた自動操作: 夜間は画面の明るさを自動で暗くしたり、就寝時間になったら自動で機内モードに切り替えられます。特定の時間帯に特定のアプリを起動することも可能です
- バッテリー残量にもとづいた自動操作: バッテリー残量が少なくなったら、省エネモードに自動で切り替えたり、充電開始時に通知音を鳴らしたりできます
- 着信/SMSにもとづいた自動操作: 特定の相手からの着信時に自動で応答メッセージを送信したり、SMSを受信したら自動で内容をLINEに転送が可能です
- 音声操作: AutoVoiceプラグインを使用することで、音声コマンドでTaskerのタスクを実行できます。例えば、「LINEで○○さんにメッセージを送って」と音声で指示すると、自動でLINEを起動してメッセージを送信が可能です
Taskerの機能を理解し、ニーズに合わせてカスタマイズしていくことをおすすめします。
LINEの予約送信を外部ツールやアプリで送信する方法
LINE公式アカウント機能だけでは物足りない、細かな設定や機能を求めている方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、LINE公式アカウントの予約送信を進化させる、外部ツールやアプリ活用した予約送信の方法を紹介します。
公式機能に加えて、外部ツールやアプリを組み合わせることで、高度なマーケティング戦略を展開し、顧客とのエンゲージメントを深めることが可能です。
「予約送信 for LINEアプリ」とは
「予約送信 for LINE」アプリを使えば、LINE公式アカウントの管理画面を開くことなく、スマホから簡単に予約送信の設定ができます。
Androidでは、外部アプリの「予約送信 for LINE」は利用できません。

「予約送信 for LINE」アプリは、個人のLINEユーザーでもLINEで予約メッセージを送れるようにするための便利ツールです。
LINE公式アカウントのようなビジネス向けではなく、「普段使っているLINEアプリでの予約送信」をサポートする点が特徴です。
「予約送信 for LINE」アプリの特徴
「予約送信 for LINE」は、LINE公式アカウントのメッセージ予約送信をするために、さまざまな特徴を備えています。
主な特徴は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
アプリ型 | iPhone対応 |
予約送信可能 | 指定した時間にLINEでメッセージを自動送信できる |
複数アカウントの管理 | 複数のLINE公式アカウントを登録し、切り替えて利用できます |
自分宛・友人宛・グループ宛OK | トーク相手を選んで予約送信できる |
メッセージ作成機能 | アプリ内でメッセージを作成し、画像や動画も添付できます |
通知型の仕組み | LINE自体の仕様制限により、「事前に通知→ユーザーがタップで送信」形式(完全自動ではない) |
送信履歴の確認 | 過去の送信履歴を確認し、効果測定に役立てられます |
テンプレート管理ができる | よく使う文章をテンプレート登録しておける→ 繰り返し使うあいさつ文などもワンタップで設定可能 |
無料での利用 | 基本機能は無料で利用できます。高度な機能を利用したい場合は、有料プランにアップグレードが可能です |
「予約送信 for LINE」は、キャンペーン告知やイベント告知など、視覚的に訴求したいメッセージを送る際に非常に便利です。
予約送信の時間を細かく設定できるため、ターゲット顧客が最もアクティブな時間帯を狙ってメッセージを送信し、開封率やクリック率の向上を目指せます。
「予約送信 for LINE」アプリの注意点
「予約送信 for LINE」は便利なアプリですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。
項目 | 内容 |
---|---|
完全な「自動送信」ではない | LINEの仕様により、「◯時に通知 → タップで送信」の半自動形式 |
LINEの通知許可が必要 | 通知をオフにしていると予約送信のリマインドを受け取れない |
遅延や失念の可能性あり | 自分でタップしないと送信されないため、完全自動化と比べてミスが起きやすい |
オフライン時は非対応 | 送信タイミングにネット接続が必要 |
LINE Notifyを使った予約送信(2025年3月31日に提供を終了)
LINE Notifyは、Webサービスや外部アプリからLINEへ直接通知を送るサービスとして活用されてきましたが、2025年3月31日をもって提供を終了しています。
従来は、企業が外部ツールと連携してLINE通知をおこなったり、ユーザーが複数サービスの情報をLINEで一括受信したりする際に利用されていました。
現在は、代替手段としてLINE Messaging APIの利用が推奨されており、LINE公式アカウントのメッセージ予約送信などの実装が可能です。
LINE Messaging APIの知識がない方にはおすすめできないため、その他のLINE公式連携ツールの利用をおすすめします。
その他のLINE公式連携ツール
LINE公式アカウントと連携して、自動配信や顧客管理・予約送信・ステップ配信などをおこなえるWebサービスです。
代表的なツールには以下のようなものがあります。
LIE公式連携ツール | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
L Message(エルメ) | 無料プランあり。初心者でも使いやすい。美容サロン導入実績多数 | 無料〜月1万前後 |
Lステップ | 予約、顧客管理、LINEマーケティングがすべて可能 | 月5,000円〜 |
Liny(リニー) | 高機能。中〜大規模向け。セグメントが非常に強力 | 月1万5千円〜 |
KUZEN(クウゼン) | チャットボットに強い。大手企業や複雑なフロー設計に◎ | 見積り制(中価格〜高価格) |
AutoLine | ステップ配信+フォームなども対応。中小ビジネスに合う | 月4,000円〜 |
LOYCUS(ロイカス) | POS・来店履歴などと連携可能。LINEでCRMを実現 | 要問合せ |
LINE公式連携ツールを設定するメリット
LINE公式連携ツールを導入することで、以下のようなメリットが得られます。
機能 | 内容 |
---|---|
個別予約送信が可能 | 「Aさんには3日後、Bさんには5日後」など個別タイミングでの配信ができる |
施術日や予約日ベースの送信 | 「来店の前日 or 3日後に自動でメッセージ」など美容業で必須の自動化が可能 |
ステップ配信 | 登録後◯日、クリック後◯時間後など、条件付きメッセージ配信 |
セグメント配信(タグ管理) | 「VIP顧客だけに」「初回来店の人だけに」など対象を絞った配信が可能 |
開封率や配信ログ分析 | 効果測定ができるため改善にも活用しやすい |
ECや予約システムと連携 | BASEやSTORES、RESERVAなどと連携して、LINE配信と連動可能 |
LINEで予約送信するメリット
LINE公式アカウントを開設していれば、特別なアプリを導入する必要がなく、既存のインフラを活用して予約配信が可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
タイミングをコントロールできる | 深夜に作成して翌朝9時配信など、営業時間に合わせた配信が可能 |
スタッフの手間を削減 | 手動で送らずに済むため、業務の自動化に貢献 |
効果測定が可能 | 配信後に開封率・クリック率などが確認できる |
一斉送信も可能 | 特定のタグのユーザーにだけ送るなど、セグメント配信もできる(要有料プラン) |
ステップ配信と組み合わせ可能 | 「登録後3日後に案内を送る」なども可能(外部ツール連携で強化) |
外部連携ツールを利用すれば、顧客はLINEアプリを通じて簡単に予約をおこない、ビジネスオーナーは予約状況を管理することもできます。
美容サロン専用の集客方法
Instagramの投稿をホットペッパーにも掲載!
Googleマップ対策も完備

LINEで予約送信する際の注意点
LINE公式アカウントでの予約配信の注意点について紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
月の無料通数に上限がある | フリープラン:月200通(超過で課金) |
通知が埋もれる可能 | 他のLINE通知と混ざるため、見逃されることも |
高度な自動化は別ツールが必要 | ステップ配信・条件分岐などはLinyやL Messageが必要 |
個別予約リマインドは非対応 | 「Aさんの◯月◯日予約」など個別管理は、外部CRMとの連携が必要 |
200通を超えるメッセージの送信は、ライトプラン以上の有料プランにする必要があります。
参考:LINE公式アカウント料金プラン

よくある質問(FAQ)
LINEで時間になったら自動送信するには?
LINEのメッセージを指定した時間に自動で送信したい場合、iPhoneでは「ショートカット」アプリのオートメーション機能を使って、送信する時刻や内容を設定し実現できます。Androidの場合は、LINE公式アカウントの予約配信機能や外部の予約送信アプリを利用します。LINE公式アカウントの場合、ホーム画面からメッセージを作成し、「配信予約」を有効にして送信日時を設定すれば、自動送信が可能です。
詳しい手順は、「LINEで時間指定して予約送信する方法」をご覧ください
LINEの送信予約はバレますか?
LINEの予約送信が相手にバレるかは、利用する方法によって異なります。iPhoneのショートカットアプリで送信した場合、相手には通常のトークと同じく表示されるため、予約送信かどうかを判別されることはほとんどありません。しかし、LINE公式アカウントや外部サービス(LINE Notifyなど)を使った場合は、アカウント名が本人のものと異なるため、予約送信だと相手に気付かれる可能性があります。バレずに自動送信したい場合は、iPhoneのショートカットアプリを使うのもおすすめします
LINEの送信予約がバレる場合
- LINE公式アカウントでの予約送信
送信元が「LINE公式アカウント」として表示されるため、相手に予約送信であることがわかります - LINE Notifyなど外部ツールの利用
一部の外部サービスを使う場合、送信元が「LINE Notify」などになり、予約送信がわかります - 内容やタイミングの不自然さ
予約送信自体はバレなくても、普段と異なる文体や、不自然な時間帯でのメッセージ送信などから違和感を持たれる可能性があります
LINEの送信予約がバレない対策
- iPhoneのショートカットを活用
iPhoneユーザーはショートカットアプリで予約送信すると、普通のメッセージと変わらずバレにくいです - 信頼できるアプリを利用
Androidで外部アプリを使う場合は、評価が高く不審な表示が出ないアプリを選びましょう - 自然な内容とタイミングに気をつける
普段通りの文面や、相手に違和感を与えない時間帯での送信が疑われにくくなります
ラインの予約送信は個人でもできますか?
はい、個人でもLINEメッセージの予約送信は可能です。LINEアプリには標準で予約送信機能がないため、iPhoneでは「ショートカット」アプリを活用したり、「予約送信 for LINE」などの外部アプリを利用する方法があります。外部サービスは公式機能ではないため、セキュリティやプライバシーへの配慮、リスクを十分理解した上で利用することが大切です
ショートカットでラインの送信予約はできますか?
iPhoneの「ショートカット」アプリを使えば、LINEのテキストメッセージを指定した日時に自動送信ができます。Androidにはこの機能がありません。iPhoneではオートメーション機能で日時を設定し、予約送信が可能です。送れるのはテキストのみで、写真や動画、スタンプは対象外です。個人やグループどちらにも対応していますが、予約送信は繰り返し設定となるため、一度限りの送信の場合は事後に自分でオートメーションをオフにする必要があります
まとめ
LINE公式アカウントの予約配信機能は、計画的な情報発信に不可欠なツールです。
適切なタイミングでの情報提供は、顧客満足度を高め、ビジネスの成長を促進します。
本記事で解説した設定方法や注意点を参考に、予約配信機能を最大限に活用し、効果的なLINEマーケティングを展開してください