掲載するならミニモとホットペッパーどっちがいい?

掲載するならミニモとホットペッパーどっち?

美容室経営者にとって、集客は重要な課題です。
本記事では、大手集客ポータルサイトのミニモやホットペッパービューティーへの掲載を検討する上での比較情報をお届けします。

ミニモの特徴と利点

minimo
ミニモは、新規顧客を獲得するために非常に効果的なプラットフォームです。

ミニモの基本情報

ミニモは2014年に美容師とカットモデルをつなぐプラットフォームとしてリリースされ、2015年にサロンの直接予約サービスとしてリニューアルされました。

現在では月間利用者数200万人、公式アプリも600万ダウンロードされているサロン予約サービスです。美容室や美容師が新規顧客を獲得するために有効なポータルサイトです。ユーザーは2地域や施術内容、スタイルなどの条件を指定して、理想の美容室を簡単に探すことができます。この検索のしやすさが、ミニモの大きな魅力です。

2021年のオリコン顧客満足調査でも、 ミニモが3年連続で総合1位を獲得しています。(出典:ORICON)

順位 サービス名 得点
1位 minimo(ミニモ) 76.5
2位 ホットペッパービューティー 76.0
3位 OZmall(オズモール) 72.3

minimo利用者は無料でアカウントを作成し、お好みの美容師やサロンを見つけることができます。また、掲載する側の美容室も比較的低コストで独自のプロモーションを展開できるため、新しい顧客に効率よくアプローチする事ができます。

このように、ミニモは利用者と美容室の双方にメリットがあり、特に新規顧客獲得を目指す美容室にとって、非常に有用なツールとして位置づけられています。

ミニモの利用者層

ミニモの利用者は10代〜20代の女性が多めで、施術の質よりも低価格に対するモチベーションが高いようです。

ミニモの利点

ミニモに掲載する利点は、その手軽さと効果的な集客方法にあります。まず、顧客が自分の条件に合った美容室を簡単に検索できるため、特に初めての方でも安心して利用できる点が挙げられます。これにより、新規顧客の獲得がスムーズになります。

次に、ユーザーが実際の施術者である美容師のプロフィールを閲覧できるため、スタイルや専門技術を前面に押し出せます。このことで、要望に応じた適切な選択を促すことが可能です。さらに、顧客の口コミが掲載されることで信頼性が増し、リピート率の向上にも寄与します。ミニモを活用することで、集客効果を最大限に引き出すことができるでしょう。

また店舗で契約を行えば、予約管理システム『サロンツール』を利用する事ができます。

美容師単位の掲載が可能

大手集客サービスの中でも、美容師個人での掲載ができる事もminimoの特徴と言えます。
掲載料金は店舗契約の場合と変わりませんが、個人掲載の場合『サロンツール』と呼ばれる予約管理システムの利用は出来ません。

ミニモの欠点

ミニモは新規顧客獲得に役立つツールですが、欠点も存在します。まず、競合サロンが多いため、差別化が難しい点が挙げられます。特に人気のある美容室が多数登録しているため、埋もれてしまうリスクがあります。

また、競合サロンが多い事での価格競争が起こりやすく、施術料金を低く設定しないと集客が難しい場合もあります。お客様は価格を重視する傾向が強いため、安易な値下げが利益を圧迫する恐れがあります。
関連記事:ミニモ集客で成功するための実践ガイド

さらに、顧客が一度利用して終わりになる可能性も否めません。ミニモに限った事ではありませんが、クーポンや低価格を目的としたユーザーが多いポータルサイトでは、初回限定クーポン目的のユーザーが多い事を理解する必要があります。
このため、リピート客を増やす施策が求められます。美容室としての魅力や定期的なフォローが大切です。ミニモを効果的に使うためには、これらの欠点も考慮して戦略を立てる必要があります。

ホットペッパービューティーの特徴と利点

HOT PEPPER Beauty

ホットペッパービューティーは、美容室業界で最王手のポータルで、多くのユーザーが利用しているため、幅広い顧客層にアプローチできるのが特徴です。特に、20代から40代のユーザーから強い支持を受けています。

ホットペッパーの基本情報

ホットペッパーは、月間3500万人が利用する美容サロン予約サービスの最王手です。年間の予約件数は美容室だけでも9000万件と圧倒的なユーザー数を誇ります。
美容室だけではなく、エステやマツエクサロン、リラクゼーションなどの掲載カテゴリも豊富で、年々利用者数を伸ばしています。

ホットペッパーの掲載順位は契約プラン別になっていますが、同じ契約プランの中で、より目立つためにはサロン情報の充実、スタッフプロフィールやヘアカタログの充実。また、ホットペッパーブログの更新頻度などが挙げられます。

ホットペッパーの利用者層

ホットペッパービューティーの利用者層は美容意識の高いF1層(20歳〜34歳の女性)が中心で、働くママ世代が大半を占めます。

ホットペッパーの利点

ホットペッパーの利点はまず、幅広いユーザー層へのアクセスです。多くの人々がこのプラットフォームを利用するため、新規顧客を獲得するチャンスが大きくなります。
ホットペッパー自体がSEOに強く(Google等の検索エンジンで上位表示をしている)ため、あらゆるキーワードで検索結果の上位に表示されます。ホットペッパーに掲載をしない場合は、こういった恩恵を受ける事ができないでしょう。

また、ホットペッパービューティーの予約管理を行える予約管理システム『サロンボード』を無料で利用する事ができます。
店舗での予約受け付けはもちろん、ホットペッパー経由の予約も管理できるので、多くのサロンが利用しているツールです。

ホットペッパーの欠点

ホットペッパーは多くの利点がありますが、いくつかの欠点も存在します。まず、競争が激しい点が挙げられます。多くの美容室が同じプラットフォームに掲載されているため、差別化が難しく、埋もれてしまうリスクがあります。
関連記事:ホットペッパービューティー集客の成功極意

さらに、広告費用がかかるため、新規開業や資金の限られた美容室には負担となる場合があります。費用対効果をよく考え、適切なプランを選ぶ必要があります。

また、利点であげたSEOに強い点が欠点にもなります。
Googleなどの検索エンジンで、サロン名検索をした場合、サロンの公式ホームページでは無く、ホットペッパーのサロン掲載ページの方が上位に出る様になります。これは、ホットペッパービューティーのドメイン自体が検索エンジンから高評価されている為です。

ホットペッパーは月額掲載費用以外にも施術金額の2%の手数料が予約時に発生します。
ホットペッパービューティーの外からサロン名を名指しで検索をしたユーザーの予約にも手数料がかかってしまうのです。

最後に、ホットペッパーに依存しすぎると、他の集客方法をおろそかにしてしまう危険性もあります。多様な集客戦略を組み合わせて、自店の魅力を発信することが重要です。

口コミと評価の比較

ミニモでは、利用者が直接美容師に対して評価をするシステムがあり、リアルな声がダイレクトに反映されます。これにより、多くの方が安心して新しい美容師を選ぶことができます。

一方、ホットペッパーも口コミの数は非常に多いですが、時には信憑性が疑われることもあります。しかし、幅広い顧客層がいるため、様々な意見が集まります。どちらのプラットフォームにも独自の強みと特長がありますが、対応するターゲットによって効果が異なる点に注意が必要です。

利用者の声

ミニモでは、利用者が体験したサービスについて率直な感想を投稿することができるため、他の顧客にとっても参考になります。特に初めて訪れる美容室の場合、新しい美容師の技術や接客についての具体的なコメントが非常に役立つでしょう。

一方、ホットペッパーでも多くの口コミが寄せられています。特に評価の数が多いのが特徴で、トレンドに敏感な若い世代からの意見が多いため、最新のスタイルやサービスについての情報が得やすいです。

このように、どちらのプラットフォームも利用者の声は集客に影響を与えます。顧客の信頼を得るために、サービスを向上させることが求められます。

掲載料金の比較

ミニモは、初期費用、月額費用が掲載料や手数料が比較的安価で、初期投資を抑えたい個人美容師にとって魅力的です。また、成約率が高いので、集客効果が見込みやすい点も評価できます。

ミニモの掲載料金

ミニモの掲載は、掲載に対しての初期費用や月額費用は無料となっており、予約に対する手数料が発生します。

手数料は、施術料金が1円〜2,200円の場合は440円。2,201円以上の施術に対しては660円と、最大で売上の30%となりますが、価格の工夫とプロモーション次第では十分な利益を上げる事ができる内容だと思います。

ホットペッパービューティーの掲載料金

ホットペッパーの掲載料金は公式サイトにも掲載をされていませんが、都心のサロンでは10万円〜80万円ほど。郊外のサロンは3万円〜40万円ほどとの情報を得ております。
最大規模のホットペッパーに掲載する事で、集客効果は期待できますが、同時にホットペッパービューティー内で露出を高める取り組みが必要です。

結論: 美容室に最適なのは?

結論として、美容室によってミニモとホットペッパーのどちらが適しているかは異なります。

minimo

ミニモは、新規顧客を獲得するのに有効で、10代から20代の若い女性が多く、技術よりも低価格に魅力を感じます。
ミニモの手数料は最大で施術料金の30%となり、低額メニューの方が予約が入りやすいので利益を圧迫する可能性がでてきます。
これらの内容から、ミニモを利用した場合は、顧客単価が低くても新規をバンバン回して技術力をつけたい美容師におすすめです。また、美容師単位で掲載をする事ができるので、店舗の中でも特定のスタイリストだけミニモに掲載してあげる。といった使い方もできます。

ホットペッパービューティー

一方、ホットペッパーは、より広い顧客層をターゲットにし、このプラットフォームを利用する多くのユーザーに自分の美容室を知ってもらう機会を増やします。
毎月数十万円の広告宣伝費がかかるので、高い!と感じられる方も多いですが、実際にうまく活用することでしっかりと集客を行うことができます。

また、『ホットペッパー求人』が『ホットペッパービューティーWork』としてリニューアルされた事も大きいでしょう。
月額5,000円程度で求人情報を掲載する事が出来て、『SALON BOARD 採用管理 by Air WORK』で採用管理をする事が出来ます。

『ホットペッパービューティーWork』ではホットペッパーに掲載している情報が連携されます。そして、『SALON BOARD 採用管理 by Air WORK』は、リクルートが運営する求人サービス『Indeed』の採用管理も一元管理できるのはメリットが大きいと言えます。

『ホットペッパービューティーWork』単体での利用は出来ず、ホットペッパービューティーの掲載が条件となるので、これまでホットペッパービューティーに掲載をしていなかったサロンも、求人目的として利用し始めるかもしれません。

まとめ

美容室の集客ツールとして、ミニモとホットペッパーのどちらが最適かは、サロンの状況によって異なります。
サイトの特性を理解して、上手に活用していきましょう。