コンテンツSEOで結果を出すために必要な手法と書き方を解説

コンテンツSEOで結果を出すために必要な手法と書き方を解説

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを発信し、検索エンジンからの集客を狙う手法です。

SEOとしての効果も期待できるため多くの企業がコンテンツSEOに取り組んでいます。一方で、有益なコンテンツを発信出来ない企業は、ユーザーの検索流入が見込めず効果を実感することができていません。

本記事は「有益なコンテンツを発信出来ていない」「結果が出せていない」と悩まれている方に読んでいただけたらと思います。

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOの必要性や目的について詳しく見ていきましょう。

コンテンツSEOの必要性

近年、多くの企業がコンテンツSEOに取り組まれていますが、SEO施策にコンテンツ作成が必要になったのは2012年頃といわれています。

1990年に世界初の検索エンジンと呼ばれる検索エンジン「Archie」が誕生して以来、これまでなかった「表示順位による優位性」という概念が生まれ、SEOという言葉が広まります。

2000年以降Googleが誕生しユーザーの役に立つコンテンツを評価し、役に立たないコンテンツは排除するアップデートを繰り返してきました。

そして、2012年ペンギンアップデートにより(他サイトのコンテンツを流用し加工しただけのサイトやリンク集といったサイトの検索順位を不正に操作しようとするWebスパムサイトの順位を下げるアップデート)より良質なコンテンツが評価されるようになります。

Googleはユーザーの使い勝手の良いWebサイトやユーザーが知りたい情報が多いWebサイトほど評価するようになります。また、ユーザーも検索する行動に変化があり、自分が知りたい情報を検索で見つけられるようになりました。

この背景から、一般的な広告では獲得できないユーザーにアプローチできるコンテンツSEOが必要になりました。

コンテンツSEOの目的

コンテンツSEOは、インターネットから売上や問合せ数を増やすためのマーケティング施策になります。

例えば、コンテンツSEOを行わない場合、Webサイトにコンテンツが増えず内部リンクが最適化できなかったり外部サイトからの被リンクが増えません。Webサイトの最適化が出来ないため、Googleからの評価も上がらず検索エンジン経由でのユーザー流入が見込めない状態になります。

コンテンツSEOはインターネットから売上や問合せ数を増やすことが目的の施策ですが、Webサイトの信頼性や最適化を含めた施策がコンテンツSEOになります。

インターネットからの売上を向上させる以外にも重要な施策として考えられています。

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングとの違い

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングは、意味合いが違います。

コンテンツマーケティングとは、ターゲットとされるユーザーに価値のあるコンテンツを発信することで、ファンを増やす一連のマーケティング手法になります。
発信したコンテンツに「興味・関心」をもたれたユーザーにさらなるコンテンツを提供し続けることでユーザーを育成しファン化させ、コンバージョンもしくはリピーターへ導く対策をコンテンツマーケティングといいます。

このコンテンツマーケティングを行っていくために必要なのが、コンテンツSEOです。

例えば、新規でWebサイトを立ち上げ、良質なコンテンツを投稿するとします。
良質なコンテンツを発信したWebサイトは検索結果にインデックスされ、上位に表示されることでユーザーに閲覧され集客につなげられます。これを、コンテンツSEOといいます。

コンテンツSEOを行うことでユーザーをWebサイトに引き込むことができるため、前者でお伝えしたコンテンツマーケティングの促進につなげることができます。

コンテンツSEOはWebサイトにつなげるための「集客」、コンテンツマーケティングは「集客からのコンバージョン」を目的とした手法になります。

関連記事:コンテンツマーケティングとは!?失敗しないために一から学ぶ基礎知識

コンテンツSEOにかかる費用

費用

コンテンツSEOをはじめる上で、いくつかの選択肢があります。

  • 1人で取り組む
  • コンテンツを外注する
  • コンサルティング会社に依頼する

などです。

「1人で取り組むにはどのぐらい費用がかかる」「外注だといくらかかる」など疑問を持っている方も多いかもしれません。
取り組むための状況に合わせたコンテンツSEOにかかる費用を見ていきます。

1人で取り組む

1人で取り組む場合、Webサイトを運用するために必要なドメインとサーバーさえあれば取り組むことができます。必要最低限の経費で始められます。

「経費を抑えられる」「自分なりのコンテンツを作成できる」といったメリットがある一方で、専門知識や経験がないと「成果を出すまでに時間がかかる」といったデメリットがあります。

経験のあるジャンルであれば専門的な知識・理解を深めながらコンテンツSEOを進めていくことができますが、SEOに関する知識がないと日々勉強しながら作業をしなくてはいけません。そのため、時間と労力が必要になります。

コンテンツ作成を外注

「SEOの知識がないがコンテンツSEOを始めたい」「1人で立ち上げるのは失敗しそう」
と少しでも不安に感じるのであれば外部ライターに記事を書いてもらう方法もあります。

最近ではコンテンツSEOを経験したライターも増えているため、専門ジャンルに強いライターへ発注しやすくなってきています。

費用は1記事あたり1文字1円で依頼できるライターや、1記事に数万円かかるライターもいます。
外注するメリットは、文字単価から金額を設定し依頼できるため、安価で記事を書く時間を省くことができます。
ですが、ライターによって完成度にバラツキがあり、最終的には「記事のチェックをしなくてはいけない」「思っていた記事と違う」といったデメリットも多々発生します。

高度なSEO知識は必要になりますが、キーワード設計など戦略策定を行った上で細かな構成書をライターへ渡すことができれば、一定の完成度で納品してもらえる体制を作ることができます。

フォーデザインでは、コンサル型のコンテンツマーケティングから、記事のみの委託まで受けています。
まずはお気軽にお問い合わせください。

コンサルティング会社に依頼

「コンテンツSEOを確実に成功させていきたい」と考えている方であれば、費用はかかりますが、キーワード設計からコンテンツSEOの戦略ができるコンサルティング会社に依頼をするのがおすすめです。

先程お話しした「1人で始める」「ライターに外注」するといった方法よりも遥かに成果を出すまでの時間は短くできます。「成果を出すまで時間がかかる」「思っていた記事と違う」といったデメリットを解消することができるでしょう。

多くの場合、コンテンツSEOの支援企業はライターを抱えているため、コンテンツSEOに関係する作業を任せることができます。

コンサルティング会社に依頼した場合、月に数十万円の費用がかかり、コンテンツ作成とセットで依頼するのであれば、100万円以上の費用がかかる場合もあります。コンサルティング会社によって費用感は様々です。

一度、何をやってもらえるのか、いくらぐらいなのかの見積を取った上で判断するのがいいでしょう。

コンテンツSEOのメリット

メリット

コンテンツSEOにはさまざまなメリットがありますので、詳しく見ていきます。

安定した集客

コンテンツSEOはコンテンツ数が多いほど検索ユーザーに見てもらいやすくなり、集客を安定させることができます。

記事を増やすことが重要なポイントですが、ユーザーが検索したキーワードに対して記事が書かれているか、アルゴリズムによってコンテンツが上位表示されるかで閲覧数や流入数が変わってきます。
そのため、ターゲットユーザーが、どんな検索で見られているのかを調べた上でコンテンツの作成をしないと十分な集客にはつながりません。

コンテンツSEOには、ビックキーワードとロングテールキーワードの2つがあります。

ビックキーワードとは、ユーザーニーズが幅広く、月間検索数の多いキーワードのことをいいます。
一方で、ロングテールキーワードは、月間の検索ボリューム(検索回数)が1000回未満と少ないものをいいます。

感覚的にはビックキーワードでユーザーに読んでもらえるコンテンツを作ることが集客できそうと考えてしまいますが、ビックキーワードの場合、そもそも競合のコンテンツが多く競争が激しいため上位表示までに時間がかかります。
また、上位表示されても、順位を維持することが難しいといったデメリットがあります。

一方ロングテールキーワードは競合が少なく、競争も激しくないため上位表示されるまでのスピードと維持は比較的難易度が低いといえます。
検索されるボリュームが少ないため、一記事あたりの集客効果は高く無いため、記事数で勝負をすることになります。

どんなキーワードでコンテンツを書くかで閲覧数・流入数が変わるため対策キーワードの選定には一定のマーケティングスキルが必要となります。

コストパフォーマンスが高い

広告との比較になりますが、リスティング広告や新聞広告などの広告は掲載するたびに費用が発生します。

広告効果も掲載されている期間もしくはその直後のみで、継続することはあまりありません。
予算があれば継続して広告費用を支払えますが、多くの企業は予算が限られているでしょう。

コンテンツSEOは広告と違い、コンテンツを作成するノウハウと工数(時間)があれば、広告よりもコストパフォーマンスを上げることができる手法になります。
もし外注でコンテンツ制作を依頼したとしても、必要なのは最初の作業費のみであり、コンテンツ自体の料金を継続的に支払う必要はありません。

長期的にはトータルコストを下げて取り組むことができるのもコンテンツSEOのメリットになります。

コンテンツを蓄積

良質なコンテンツを増やし続けることで、一つ一つのコンテンツを読んでもらえるユーザーが増え、着実に集客につなげることができます。

発信されたコンテンツは、一度コンテンツを公開すると消さない限り永久的に残り続けるため企業の資産になります。良質なコンテンツ配信ができれば、企業の価値・信用性を担保することにもつながり、公開しているWebサイト全体の評価も高められます。

また、過去に公開されたコンテンツの検索順位も向上される仕組みになっています。

潜在顧客へアプローチ

コンテンツSEOは自覚のないユーザー(以下潜在層)に対してアプローチすることができます。

よく見かけるテレビCMなどは商品・サービスのニーズをすでに自覚しているユーザー(以下顕在層)にアプローチし購入・利用に結びつけています。
一方でコンテンツSEOでは顕在層にアプローチする記事だけではなく、興味をもってもらう知識・教育系(以下how-to系)のコンテンツも配信ができます。

how-to系のコンテンツを配信することで、商品・サービスの売り込みだけではなくユーザーに役立つ情報・知識・ノウハウをコンテンツにできるため、一つのコンテンツだけではなく、他のコンテンツにも興味をもってもらうことが可能です。

コンテンツを読んでもらう機会を増やすことで万が一、商品・サービスの購入につながらなくても、ユーザーのニーズを潜在層から顕在層に引き上げることができれば、ゆくゆくの購入・利用につなげることができるでしょう。

顕在層だけではなく潜在層にアプローチできることもコンテンツSEOのメリットになります。

被リンクの獲得

対策キーワードによりますが、ユーザー心理に応じた役立つ情報・知識・ノウハウのコンテンツは、検索上位を獲りやすく、FacebookやTwitterなどのSNSでも拡散されやすい傾向があります。
SNSで拡散されれば、情報系のポータルサイトやブログ・ホームページで紹介される機会も多くなります。

ブログやホームページに掲載されることで自然な被リンク(ナチュラルリンク)が獲得することができ、自サイトの評価を高めることに繋がります。

コンテンツSEOのデメリット

デメリット

費用や集客面でメリットの多いコンテンツSEOですが、デメリットも理解した上で戦略を検討しましょう。

効果まで時間がかかる

コンテンツSEOの集客効果の持続力は高い反面、効果が出るまでの時間がかかる場合が一般的です。
一般的と書いたのは、自サイトの運用年数や更新頻度などの現時点の評価によって変わってくるためです。

作成されたコンテンツはGoogleのクローラー(Webページの情報を収集するコンピュータープログラム) によってインデックス(データベースへ登録)されます。インデックスされるまで数日〜数ヵ月かかります。
Googleサーチコンソールのツールを利用すると、クローラーに巡回の要請ができインデックスされるまでの時間を短縮させることができます。

労力と時間が必要

狙ったキーワードでコンテンツを上位表示する為には、時間と労力が不可欠です。

検索結果で上位表示させるには良質なコンテンツであることが必要になります。
ユーザーにとって「価値のあるコンテンツであること」「Googleの評価が高いコンテンツ」のコンテンツ作成をしなければいけません。

自サイトのコンテンツ100個のうち、良質な記事が1つだけではサイト自体の評価が低い為、良質な記事も狙ったキーワードで上位表示するのは難しいでしょう。
そのため、コンテンツ作成には、作成に関わる人の労力と時間が必要です。

コンテンツSEOの進め方

コンテンツSEOの進め方

「コンテンツSEOはコンサルに任せる」「作成だけは外注する」といくつかの選択肢があればど、まずは1人で始めるといった方も多いのではないでしょうか。
自分で始める方に向けて、コンテンツSEOの進め方を紹介したいと思います。

コンサルに依頼する方、記事だけ外注する方も、流れを覚えておくことで大まかなスケジュール感を把握でき、業者との打ち合わせもスムーズになります。

自社を分析

まず行うことは、自社商品・サービスの分析です。
自社製品は、どういった方に向けたものなのか、自社の商品・サービスの特徴を箇条書きでリストアップしましょう。より細分化するように心掛けて、箇条書きしたものを一つづつ分析します。

また、逆にその方はどういった「どんな要望があるか」「どんな悩みを持っているのか」もリストアップします。最後に自社製品の特徴とユーザーにニーズを線で結んでいけば、自社製品の強みと訴求方法が見えてきます。

競合企業のピックアップ

自社製品を検討しているユーザーが検索しそうな、キーワードで検索の上位にいる割合の高いサイト。
商談時に比較検討される企業。

などのURLを3つ〜10個ほど洗い出します。

キーワードの網羅抽出

競合企業がピックアップできたら、競合サイトが上位表示を獲得しているキーワードを調査します。
下の表は実際にフォーデザインで使っているキーワードリストですが、競合調査〜キーワード抽出後に、重複キーワードを除外すると大体3万から10万キーワード程度になります。

キーワード抽出

 

ここで重要なのは

  • 重複の排除
  • キーワードの網羅

になります。

対策するキーワードを決める

キーワードの網羅抽出を終えたら、自社が狙うべきキーワードの選定を行っていきます。
3〜10万キーワードに対してこの作業を行うことになりますので、一番骨が折れる作業です。

しかし、キーワード抽出もそうですがこの2つのパートを適当に行ってしまうと後にキーワードのカニバリゼーションが発生したり、サイト内のコンテンツ構造がおかしくなってきますので、腰を据えて取り組むことをおすすめします。

作成するコンテンツを選択

対策するキーワードが固まったら、一本の記事に含めるキーワードのグルーピング作業を行っていきます。

キーワードのグルーピング

同じ意味合いを持つキーワード、意味が含まれる小さいキーワードなどをまとめていく作業になります。
このとき、どのキーワードをメインキーワードに設定するかを検索回数と検索意図によって決定しておくと、記事の構成作成時に迷うことがなくなります。

構成の作成

対策キーワードが決まったら、記事の作成に入りますがキーワードだけで記事を書いてしまうとライターによるブレがかなり大きくなってしまいます。
記事作成前には、必ず構成を作成するようにしましょう。

構成を作成する上で参考にするのは、対策キーワードですでに上位表示されているライバルサイトの文章構造です。
どのような内容を書いているのかはもちろんのこと「記事内の文字数」「どのような構成になっているのか」など詳しく調査を行っていきます。

事前にライバルサイトのコンテンツを調査しておくと、執筆時に「どのように書けばいいか」「書く内容がない」という事態にはなりません。

執筆(コンテンツ作成)

下準備を終えて、ようやくコンテンツ作成に取り掛かることができます。

初めて書く方の多くはコンテンツ作成の途中で挫折をしてしまう方が多いようですが、原因は、一つの記事に何千文字もの文章を書くため疲れてしまうからです。

そこでモチベーションを保ちつつ、有効的な書き方を紹介したいと思います。
通常は、一行目から書いていく流れを想像されるかと思いますが、まずは何を書くのか大枠の構成作りから始めましょう。

例えば本記事でいうと、
大見出し・・・コンテンツSEOとは
中見出し・・・コンテンツSEOの必要性
中見出し・・・コンテンツSEOの目的
になります。

各見出しで何を書くのかを明確にすることで、文章がごちゃごちゃせず、各見出しについて書くことをまとめられるため一度試してみてください。
執筆時の注意点としては、結論から書く意識を持つことです。

流入後の離脱を防ぐためにも、結論から書き、説明、そしてまとめと、テンポ良く文章を書くことをおすすめします。

コンテンツの公開

執筆後のおおまかな流れは次の通りになります。

  • 適度に画像を添える
  • 別コンテンツを内部リンクとして貼り付ける
  • 過去に公開した関連記事にリンクを貼る

適度な見出しに画像を添える

文字数の多い文章や文字だけのコンテンツはユーザーを退屈にさせてしまいます。
そのため、適度に画像を添えることで、ユーザーが最後まで文章を読んでもらえるよう、また視覚的な読みやすさの為に有効です。

別コンテンツを内部リンクとして貼り付ける

コンテンツ量が多くなってきたら、内部リンク(自サイトの別の記事からへのリンク)をコンテンツに貼り付けることをおすすめします。他の記事へのリンクを貼ることで、他のコンテンツへの流入を増やすことができたり、SEO的な被リンク効果の向上にもつながります。

過去に公開した関連記事にリンクを貼る

今回公開した記事と類似する過去記事がある場合、過去記事から公開した記事へのリンクも設置しましょう。
目的は、一つ前で説明した内部リンクと同様です。

まとめ

コンテンツSEOは、効果を継続的に持続できる集客方法のひとつです。良質なコンテンツであれば、上位表示につながり、ユーザーへコンテンツを訴求することができる反面、上手くコンテンツを作成できなければ、いつになってもユーザーに見てもらうことができません。

コンテンツSEOに注力している企業が増え続けている一方で、
「コンテンツSEOを始めても結果につながらない」
「コンテンツがバラバラでまとまりがない」
などの課題を抱えている企業も多い為、早期にコンテンツマーケティングを成功させることで、競合企業より一歩有利になるといえるでしょう。

フォーデザインでは、コンサル型のコンテンツマーケティング支援の他、記事作成代行も行っています。
もし、課題が改善されないようでしたら、SEO歴20年以上のマーケター集団へぜひお気軽にお問い合わせください。