美容業界の開業店舗は横ばいなのに対し、美容室の数は年々過去最高を更新しています。逆に人口は年々減少を続けている背景がある中、美容室にとって新規集客は最重要課題と言えるでしょう。特に個人経営や小規模サロンでは、効率的な集客方法を見つけることが、収益に直結します。
この記事では、美容室の集客方法や新規獲得におけるポイントを紹介しています。
美容サロンに最も適した集客方法!
美容室の集客における現状と課題
出展:【2023年1月発表】理美容室の店舗数37万軒に 美容室26万軒、理容室11万軒【2021年統計】
理美容サロン数は年々増加傾向にあり、人口減少の背景の中、集客するのは難しい現実になっています。
美容室の集客に関する現状は、多くのサロンオーナーが直面する課題です。特に競争が激化する中で、新規顧客を獲得することは容易ではありません。インターネットやSNSの普及により、顧客の選択肢は広がっているため、独自の魅力を打ち出さなければなりません。
さらに、既存顧客のリピート率を維持することも、クーポンサイト経由の低単価顧客の影響もあり、困難と言えます。
忙しいライフスタイルの中で、顧客が頻繁に来店することは難しいため、フォローアップや特別なキャンペーンなどを通じて、定期的に来店してもらう施策が必要です。
このように、美容室の集客は新規顧客だけでなく、既存顧客のサポートも重要な要素となります。問題点を明確にし、それに対する具体的な対策を講じることで、集客の成功に向けた道筋を見出すことができるでしょう。
新規顧客の獲得が難しい理由
新規顧客の獲得が難しい理由は、いくつかの要因が影響しています。一つ目は、競合の多さです。特に都市部では、美容室が乱立しており、顧客は様々な選択肢から自分に合ったサロンを探します。このため、他店と差別化を図ることが非常に重要です。
二つ目は、口コミやレビューの影響です。多くの顧客は、選ぶサロンに対して事前に情報を集めるため、ネット上の評価を重視します。ポジティブな口コミは新規顧客の獲得に貢献しますが、ネガティブな口コミは集客を阻害する大きな要因となります。
さらに、サロンのブランディングや魅力を訴求することが不十分な場合も、新規顧客を惹きつけることが難しくなります。サロンの特色や施術のクオリティを明確に伝えられないと、顧客の心に響かず、選ばれにくくなります。
以上のように、新規顧客の獲得には高い競争や口コミの影響、そして自サロンの魅力を伝える重要性があることを理解し、それに対する戦略を練る必要があります。
リピーターを増やす難しさ
リピーターを増やすことは、美容室経営者にとって大きな課題の一つです。新規顧客の獲得よりも、リピーターの確保の方が難しいと感じる方も多いでしょう。その理由はいくつかあります。
まず、顧客のライフスタイルや嗜好が多様化していることが挙げられます。美容室を利用するタイミングや求めるサービスは、個々の生活環境によって異なります。顧客のニーズを把握し、それに合ったサービスを提供することは簡単ではありません。
さらに、競争が激化する市場では、他のサロンに目が向くのも自然なことです。特にクーポンやキャンペーンが充実しているサロンに、魅力を感じる顧客は多いです。
ホットペッパービューティーやminimoのような低価格サービスを餌にユーザーを獲得しているクーポンサイトの存在もその一因といえるでしょう。
このため、リピーターを増やすためには、他のサロンとは異なる独自の魅力を提供する必要があります。そして、リピーターを増やすためには、心のこもった接客やアフターフォローが欠かせません。
他店との差別化ができない
「美容室の数はコンビニより5倍も多い」といわれています。近隣店舗からサロンを選んでもらうために競合店舗との差別化は重要です。例えば、近隣に同じようなコンセプトの店舗があると、お客さんは「安い美容室」「今まで通っていた美容室」に流れてしまいます。
近隣店舗とは違う独自性を発信することが必要です。以前は、チラシやフリーペーパーだけで集客できる時代もありましたが、スマホを片手に美容室を検索する時代へ変化し、インターネットを使った集客は必要不可欠になっています。
リピート率が低い
美容室のリピート率の平均値は、90日間で新規顧客30%、既存顧客70%になります。
リピート率が上がらない美容室の多くは「ターゲットが定まっていない」「来店後のフォローがない」ことが理由です。例えば、来店される客層が20代前半男性なのに、女性向けのメニューや雑誌が多かったり、店舗の方向性とターゲットが合っていないことがあります。
ターゲットに合っていない美容室は、顧客に「自分に合っていない」「居心地が悪い」などの印象を与えてしまうため、リピート率が低くなっていきます。
また、来店後のフォローによってもリピート率に影響を与えてしまいます。
2~3ヶ月周期での来店スパンの合間に、「前回のカラーのケアはどうですか?」や「そろそろメンテナンスの時期ですね」といったフォローを、メールやLINEで行ってあげると、顧客に良い印象を与えることができます。
来店後のフォローを行わない、良い印象を与えられないため定期的に連絡することを心がけましょう。
クーポンサイトに頼ると客単価が下がる
クーポンサイトに掲載している美容サロンでは「初回限定クーポン」「新規割引」
といった特典を出すことが多いと思います。クーポンを使っての集客は良い施策ですが、クーポンによっては割引率が大きかったり、2回目以降の施術で割高な印象を与えてしまうことがあります。
安さ重視のクーポンを利用するお客さんは、2回目以降に「高くなったら、他の美容室に行こう」と考えているのでリピート率を改善する事は困難です。
美容室の集客を成功させるポイント
美容室の集客を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ポイントを意識して、美容室の集客を成功させましょう。
自店舗の強み・コンセプトを明確にする
自店舗の強みやコンセプトを明確にすることは、集客において非常に重要です。まず、他のサロンと差別化するための「強み」を見つける必要があります。例えば、特別な技術や使用する商品、サービスの提供方法など、自分たちだけの独自性をアピールしましょう。この強みをお客様に伝えることで、信頼感を築くことができます。
次に、コンセプトの設定に取り組みます。どのような雰囲気やイメージのサロンを目指すのか、具体的なビジョンを持つことが大切です。「リラックスできる空間」や「トレンドを意識したスタイル」など、テーマを決めることで、ターゲットとなるお客様に対し、分かりやすいメッセージを発信できます。
そして、この強みやコンセプトを基にしたブランディングを行うことが重要です。ウェブサイトやSNSの内容、店舗の装飾に至るまで、一貫性を持たせることで、お客様に強い印象を与え、選ばれる理由を作ることができます。これにより、自店舗の人気を高めることができます。
メインターゲットの定義
メインターゲットを定義することは、美容室の集客戦略において非常に重要です。まず、ターゲットを明確にすることで、どのようなサービスやプロモーションが効果的かを見極めることができます。
ターゲット層を決定する際は、年齢、性別、ライフスタイル、趣味など、さまざまな要因を考慮しましょう。例えば、20代の女性をメインターゲットにする場合、トレンドに敏感で、InstagramなどのSNSを活用した集客方法が有効です。一方で、40代の男性をターゲットとする場合は、ビジネスシーンに合ったスタイル提案や、落ち着いた雰囲気を大切にすることが必要です。
また、ターゲット層のニーズを理解することで、メニューやサービスの見直しにもつながります。たとえば、忙しい働く女性には、時短メニューや予約の取りやすさを重視することが大切です。メインターゲット層を明確にし、その声を反映させることで、リピーターを増やし、集客に成功することができるでしょう。
リピーターを増やす施策
リピーターを増やすためには、いくつかの有効な施策があります。まず、施術後のアフターフォローを徹底しましょう。お客様が帰宅した後にも、感謝のメッセージや満足度アンケートを送ると良いです。これにより、サロンへの愛着が生まれ、再来店のきっかけとなります。
次に、ポイントカードや割引クーポンを導入することも効果的です。来店するたびにポイントが貯まり、一定のポイントに達すると特典がもらえる仕組みを作ることで、お客様が再度来店する動機を与えられます。このようなインセンティブは、お客様にとって嬉しいメリットとなります。
さらに、個別対応を大切にしましょう。お客様の好みや特性を把握しておくことで、次回の施術を提案する際の信頼感が得られます。例えば、過去の施術内容やカラー履歴を管理し、そこで得た情報を元に新たな提案をすることで、顧客満足度を向上させられます。これらの施策を実施し、リピーターを増やす取り組みを進めていきましょう。
紹介を増やす施策
新規顧客を獲得するために、どうしても広告やクーポンサイトの活用を先行してしまいがちですが、すでにサロンに来店している顧客からの紹介は、一番強い集客方法です。
なぜなら、すでに来店している顧客は、そのサロンの雰囲気や技術が好きで通っているはずです。そしてその方の知人も同じような志向の持ち主である可能性が高いためです。
そのため、紹介キャンペーンなどを上手に活用し、費用をかけなくとも集客をし続けるシステムを目指しましょう。
新規顧客の集客方法
新規顧客の集客方法として、まずは地域密着型のアプローチが挙げられます。その代表となるのがGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)でのMEO対策です。
また、紹介制度も有効です。既存の顧客に新しい顧客を紹介してもらい、紹介者には特典を用意することで、口コミが生まれやすくなります。これにより、信頼性と共に新規顧客が増えていくでしょう。
さらに、ホットペッパービューティーなどのクーポンサイト掲載やSEO対策にも力を入れると良いでしょう。ウェブサイトやSNSの活用により、検索エンジンからの集客が見込めます。
これらの方法を参考にし、効果的な集客手法を確立していきましょう。
Googleマイビジネスの活用
Googleマイビジネスは、美容室にとって非常に重要な集客ツールです。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は美容室の「認知拡大」に活かせる重要ツールです。「地域名+美容室」「地域名+美容室+カラー」などで検索すると検索結果上部にGoogleマップが表示されます。
Googleマップで上位表示を達成するためにはMEO(マップエンジン最適化)をおこなっていく必要があります。
関連記事:美容院のMEO対策完全ガイド
検索結果の上位3店舗に表示されると、近隣で美容室を探しているお客さんに店舗を知ってもらう機会を増やせます。Googleビジネスプロフィールには、ホームページのリンクや電話番号、住所など来店に必要な情報を掲載できるため、電話予約や、Web予約につなげられます。
Googleビジネスプロフィールをインスタグラムやブログと一緒に利用することで集客をより強化することができます。まずは、正確なサロン名や住所、電話番号、営業時間を登録し、情報を常に最新の状態に保つことが基本です。
次に、写真を追加することも忘れないでください。施術の例やサロン内の雰囲気を伝える写真を掲載することで、興味を持ってもらいやすくなります。また、顧客からのレビューも重要です。良い口コミが多いほど、新規顧客の信頼を得ることができます。書かれた口コミに返信することで、顧客との関係を深める機会にもなります。
さらに、特別なキャンペーン情報やイベントの告知を投稿することで、集客効果が一層高まります。Googleマイビジネスを上手に活用して、競合と差別化を図りながら新規顧客の獲得を目指しましょう。
美容サロン集客の決定版
美容室に特化した集客媒体の活用
ポータルサイトの活用は、新規顧客を獲得するうえで非常に有効です。
美容サロンでは、ホットペッパービューティーが最も有名なポータルサイトです。多くのユーザーが自分の希望に合った美容室を探しているため、サロンを掲載することで、地域の利用者に見つけてもらえるチャンスが増えるのです。その他にもminimoや楽天ビューティーなどがあります。
参考記事:minimo(ミニモ)の集客の方法
しかし、有名なホットペッパービューティーだからこそ、ポータルサイト内での競争も必要となってきます。
魅力的な情報をしっかりと掲載し、施術メニューや料金、サロンの雰囲気を伝える努力を継続しましょう。
参考記事:ホットペッパービューティー集客の裏技と成功方法
ホームページやブログの作成と更新
ホームページやブログの作成は、美容室の集客において非常に重要な要素です。ブログはSNSと違い、お客さんに伝えたいことを文字数関係なく発信することができます。ブログを読まれるお客さんは「カラーに悩んでいたり」「自分に似合うカットはないか」など何か解決策はないか検索し探しています。
そのため、店舗のターゲット層に向けて「トレンドのカラー」や「おすすめカット」といったブログ記事を発信することで、関心を持たれてお客さんを集客につなげられます。
関連記事:裏技あり!集客できるホットペッパーブログの書き方
しかし、ブログやWEBサイトは、Googleマップ対策とは異なり、全世界をターゲットにしたマーケティング手法となります。商圏が決まっている美容室では上記のキーワードに加えて自身のサロンが立地している地名や駅名などを意識したキーワードで記事を書くようにします。
この様にすれば、ローカルSEOになるので地域キーワードで検索をした見込み顧客に対してアプローチが可能です。
また、発信した記事は、自ら削除しない限り残り続けるためサロンの資産として蓄積させることができます。
そして、発信したブログをSNSなどで投稿することで、より多くの方に情報を届ける事ができます。
魅力的なコンテンツとSEO対策を組み合わせることで、より多くのお客様にサロンを知ってもらい、集客につなげることができるでしょう。これらの取り組みを続けることで、長期的な集客効果が期待できるはずです。
SNSの効果的な利用
SNSの効果的な利用は、現代の美容室集客において欠かせない要素です。様々なSNSサービスがありますが、SNSによって利用する年齢層が異なるため、ターゲット層に合っているSNSを利用するようにしましょう。
美容サロンの場合は、インスタグラムから始めるのがおすすめです。
Instagram(インスタグラム)
美容サロンと最も相性の良いSNSがInstagramになります。
見込み客が参考にできるヘアスタイルやカラーリングなどを画像や動画を通じて発信することができます。技術力を伝えられるだけでなく、美容室の内装やスタイリスト画像も発信することで店舗の雰囲気も伝えられ、施術イメージをお客さんに与えられます。
施術前後のビフォア・アフター写真やヘアアレンジなどの商品紹介の動画を発信すれば、顧客にとって有益な情報となるので、自ずとフォロワーも増加していきます。
発信時は、文章やハッシュタグに気をつけます。トレンドのワードを調査し、人気のキーワードで露出を高めましょう。
ホットペッパービューティーとインスタグラムの投稿を連携すれば、手間無く更新頻度を上げる事ができ、インスタの投稿がそのままホットペッパー集客にも結びつきます。
X(旧Twitter(ツイッター))
国内で4500万人ものユーザー登録数がいるXは20〜40代を中心としたユーザー層になります。
Xで発信された投稿はフォロワー全員に届き、リツイートされることで全く関係のない人へ拡散される仕組みになっています。リアルタイムで気軽に情報発信できるツールとして多くの美容室が利用しています。
他のSNSとは違い、Twitterは140文字のテキストを発信するSNSサービスです。店舗名で登録することができますが、店舗名だと営業っぽくなってしまうため、個人名で登録し、ハッシュタグに店舗名を入れると営業っぽさをなくすことができます。
また、美容サロンでブログ運用をしているのであれば、更新情報をXに投稿することでSEO効果を期待する事もできます。
TikTok(ティックトック)
TikTokは国内で950万人ものユーザーが登録しているSNSです。ユーザーの半数以上は10〜20代で、若者に最も人気のあるSNSになります。TikTokはYouTubeと違い、スマホで手軽に編集できることから美容室の集客にも取り入れやすいSNSです。
情報を動画で伝えられるため「傷んだ髪をサラサラにさせたり」「ロングヘアからショートヘアに変身させたり」と技術力やビフォーアフター動画で美容師個人のレベルをアピールすることができます。
InstagramとTikTokはユーザー層が重なっていることもありますが、アカウント連携をすることで自動で反映をさせることができるので、両方利用することをおすすめします。
Facebook(フェイスブック)
Facebookは国内で2600万人のユーザーが登録をしています。登録者は30代以上と他のSNSと比較すると年配者が多い傾向にあります。
Facebookは主に実名で使われているため、情報の信頼性は他のSNSに比べて高いといえます。
Facebookの投稿欄には長いテキストや画像、動画、リンクも貼れ自由度が高く、Instagram、Twitter、TikTokで作ったコンテンツをFacebookで活用することも可能です。
美容師が作成したスタイル写真をアップし、解説など詳細をテキストに書いて発信することで集客につなげることができます。
広告出稿
美容室の集客では、広告の出稿も一つの検討材料と言えます。
一般的なウェブ広告にはGoogle広告、Yahoo広告、インスタ広告、Facebook広告、LINE広告などがあります。
ほとんどの広告は、エリアを限定しての出稿が可能なため、近年では小規模な美容サロンもクーポンサイト脱却のために出稿数が増えている傾向にあります。
費用もクーポンサイトとは異なり、出稿者が予算を決めた中でクリック単価とクリック回数によって決定します。少額からでも始めやすい特徴はあるものの、最低でも月間10万円ほどの予算を投下しないと効果が分かりにくいので、WEBマーケティングの知識や経験のある方向けの集客方法と言えるでしょう。
新規集客の始めやすさで選ぶならSNS
SNSはユーザー数も多く、定期的に情報発信を行えば、広告費用をかけずにサロンのファンを増やし、新規集客につなげられます。
SNS集客のメリット
毎日手軽に更新できる
SNSは、接客で忙しい美容師でも手軽に情報を発信できるツールです。投稿する写真を異なるSNS間で使いまわすことができるため、毎回違う写真を用意する必要がありません。
例えば、新規に作成したヘアスタイル写真をブログにアップします。写真は同じでも文章を変えることでInstagram・Twitter・Facebookなど、他のSNSにも利用することができます。
仕事の隙間時間に作業ができるため、SNSは手軽に始められる集客ツールです。
無料/費用がかからない
SNS運用代行会社やSNS広告を利用しなければ、アカウント作成から運用まで無料で始められます。発信した投稿内容は、アカウントを削除したり、投稿を消さない限りネット上に残り続けるので、定期的な投稿をすることで、美容室の資産として残すことができます。
デメリット
更新頻繁
美容室の投稿を見ると継続的に投稿出来ていないアカウントを目にします。集客のために始めたアカウントも更新しないとユーザーの目に届かず、集客につなげることができません。
1ヶ月に1回更新しているアカウントと、3日に1回更新しているアカウントでは、情報の拡散性や情報量に大きな差がでてしまいます。
新規顧客を増やすためにも継続的な投稿をするようにしましょう。
画像のクオリティが低い
SNSではいかにクオリティの高い画像を投稿できるかが集客のポイントになります。
クオリティの高い画像は、画質の他に「かわいい」「かっこいい」などの興味を持ってもらえるものです。
「私もこんなかわいいスタイルになりたい!」「詳しく見てみたい」「参考になる」などお客さんに興味を持ってもらうことが集客につながります。
画像のクオリティを上げるために写真の撮り方やアングル、光加減を工夫したり、写真アプリをうまく活用していきましょう。
既存顧客のリピート率を上げる方法
美容室が安定した集客を実現するためには、既存顧客のリピート率を上げることが不可欠です。新規顧客を獲得するだけでなく、リピーターを増やすことで、持続的な売上を確保できます。では、具体的にどのような方法でリピート率を向上させることができるのでしょうか。
次回予約の推奨
次回予約の推奨は、既存顧客のリピート率を向上させるための手軽かつ効果的な方法です。施術が終わった後、顧客に次回の予約を提案することで、再訪の意識を高めることができます。このプロセスは、簡単な一言から始まります。「次回のご予約はいかがですか?」と軽く声をかけることが大切です。
また、次回予約の特典を用意すると、顧客の関心を引くことができます。たとえば、来店当日に次回予約をした場合、10%オフやオプションメニューの無料サービスを提供することが考えられます。これにより、顧客にとって次回予約をすることが得になるという感覚を与えます。
さらに、リマインダーを送ることで、顧客に予約内容を忘れさせない工夫も重要です。施術の数日前に、その日のリマインドを含むメッセージを送信することで、顧客の記憶に残ります。「再度ご来店いただけることを楽しみにしています」といった一言から、顧客との信頼関係が深まるでしょう。
このように、次回予約の推奨はシンプルですが、非常に効果的なリピート促進手段です。積極的に取り入れることで、美容室の安定した集客基盤を築くことが可能になります。
顧客データの管理と分析
顧客データの管理と分析は、美容室のリピート率を向上させるための重要なステップです。まず、顧客の基本情報や施術履歴、好みや来店経路などをしっかりと収集・管理しましょう。これにより、一人ひとりの顧客に対して個別のアプローチが可能になります。特に、どのようなスタイルやサービスが人気なのかを把握することは、マーケティング戦略においても有効です。
次に、定期的なデータ分析を行うことが重要です。顧客のリピート頻度や施術後のフィードバック分析を通じて、どの施術が評価され、どの部分に改善が必要かを見極めることができます。例えば、人気のあるスタイルやサービスが明らかになれば、それを中心にプロモーションを行うことができます。
さらに、例えば季節ごとのイベントやキャンペーンなど、データをもとにしたターゲットマーケティングを実施することで、より効果的な集客が実現するでしょう。顧客データを活用することで、あなたの美容室は顧客にとって魅力的な存在となり、リピート率を大きく向上させることができるのです。
リピーター向けの特典とキャンペーン
リピーター向けの特典やキャンペーンは、既存顧客の再来店を促進するための効果的な手段です。特に、美容室のようなサービス業では、顧客が「また来たい」と思わせる施策が非常に重要です。
例えば、リピート来店を促すために、ポイント制度を導入することが考えられます。顧客が来店するたびにポイントを貯め、一定数に達すると割引や無料サービスが受けられるといったシステムです。これにより、顧客は次回の来店時にさらにお得感を感じやすくなります。
また、誕生日や特別な日には、限定の割引や無料トリートメントなどの特典を提供することも効果的です。顧客は自分を大切に扱ってくれていると感じ、感謝の気持ちからリピート率が向上するでしょう。
さらに、友人や家族を紹介することで得られる紹介特典も、リピートを促す素晴らしい方法です。顧客が新たな顧客を紹介することで、自分自身の特典を得られるシステムにすると、紹介のハードルも下がります。
このように、リピーター向けの特典やキャンペーンを上手に活用することで、顧客との長期的な関係を築くことができるのです。ぜひ、自店舗に合った施策を検討してみてください。
予約システムを活用する
多くの美容サロンは、リクルートが提供するサロンボードを予約管理システムとして利用しています。
しかし、サロンボードは本来ホットペッパービューティーの予約を管理する事を目的に開発されているので、ホットペッパービューティーでネット予約が入ると、1回の予約ごとに施術メニュー2%が手数料としてかかります。
新規顧客であれば、この費用も当然といえば当然ですが、何度も来店をしているリピート顧客の予約にまでこの費用は必要なのでしょうか。
結論、新規集客がホットペッパービューティー経由の場合でも、2回目以降の予約は予約管理システムで行うべきです。そうする事で、予約手数料の削減になるばかりか、失客リスクも下げる事に繋がります。
クーポンサイトにすべてを依存していると、既存顧客はクーポンサイトのメルマガなどで、近隣の店舗のお得情報を目にする機会にさらされています。これが失客リスクです。
ホテル業界では一般的となりましたが、「ベストレート保証」というものがあります。これは、自社の公式サイト経由の予約が一番お得ですよ!というものです。
同様の戦略は、予約システムを導入する事によって低コストで叶えられますので、一度検討をしてみてはどうでしょうか。
まとめ
美容室、美容サロンが集客を成功させるには、何をするにしても継続的に取り組むことが重要です。集客できない美容室には「集客できない理由」があります。
集客手段の1つとして紹介したSNS運用は、最も手軽に始められる集客方法で、近隣のお客さんにアプローチする事ができます。本記事で紹介した内容をおさらいし、集客し続ける店舗経営を目指しましょう。