「今のMEO業者を解約したいが、何から手をつければいいか分からない」「乗り換えたら順位が下がらないか心配」。MEO対策の乗り換えは、手順を誤ると、プロフィールを編集できなくなったり、思わぬ違約金が発生したりすることがあります。
当社には他社から乗り換えてくる店舗が多く、乗り換えで困るのは、契約や権限の確認を後回しにしたケースがほとんどです。本記事では、MEO業者を解約・乗り換えするときの手順と注意点を解説します。
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乗り換えを検討すべきタイミング
乗り換えを考える前に、まずは今の業者に改善の余地がないかを確認しましょう。次のような状態が続いている場合は、見直しを検討してよいタイミングです。まずは今の業者に不満点を具体的に伝え、改善の提案があるかを確認したうえで判断しても遅くはありません。
- 半年以上続けても、電話や経路検索などの数値が変わらない
- 毎月のレポートが順位の一覧だけで、何をしたのか分からない
- 質問しても、具体的な施策や掲載媒体を教えてもらえない
- 口コミへの返信が定型文ばかり、または止まっている
- 担当者と連絡が取りにくい
効果が出ない原因は、業者ではなく対策の方向性にある場合もあります。判断に迷うときはMEO対策の効果が出ない原因で、自店の状況を確認してみてください。成果報酬型で契約している場合は、MEO成果報酬のデメリットもあわせて参考になります。
解約前に契約書で確認すべきこと
解約を伝える前に、契約書や利用規約を手元に用意し、次の項目を確認しましょう。特に自動更新と解約の申し出期限は、見落とすと契約がもう1期間延びてしまうため注意が必要です。契約書が見当たらない場合は、業者に契約内容の写しを依頼しましょう。
| 確認項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 契約期間 | いつまでの契約か。最低契約期間が定められているか |
| 自動更新 | 期間満了時に自動で更新されるか。更新後の期間は何か月か |
| 解約の申し出期限 | 「満了の1か月前までに通知」など、いつまでに伝える必要があるか |
| 違約金 | 途中解約の場合に違約金が発生するか。金額の計算方法 |
| 解約の方法 | 書面やメールなど、決められた方法があるか |
| 成果物の扱い | 写真、投稿文、レポートなどを解約後も使えるか |
なお、事業者として結んだ契約は、一般的にクーリングオフの対象外とされています。契約内容に納得できない点や、説明と実態が大きく違う点がある場合は、弁護士など専門家への相談も検討しましょう。
解約前に引き継いでおくべきもの
Googleビジネスプロフィールのオーナー権限
最も重要なのがオーナー権限です。業者がメインのオーナーになっていると、解約後にプロフィールを編集できなくなることがあります。解約を伝える前に、店舗のアカウントがメインのオーナーになっているかを確認し、なっていなければ業者に譲渡してもらいましょう。
新しいオーナーは7日間、一部の操作ができないため、余裕をもって手続きを始めることが大切です。手順はGoogleビジネスプロフィールのオーナー変更方法で解説しています。
業者が作成した媒体のアカウント
サイテーション対策として、業者がポータルサイトやYahoo!プレイスなどに店舗情報を登録している場合があります。
どの媒体に掲載したのか一覧をもらい、ログイン情報や管理権限を店舗側に移してもらいましょう。管理できない掲載が残ると、移転や電話番号の変更があったときに情報を直せなくなります。(関連記事:サイテーションの効果と獲得方法)
レポートや写真などのデータ
これまでの月次レポートや順位の推移、撮影した写真などは、乗り換え先が現状を分析する際の大切な材料です。解約前にまとめて受け取っておきましょう。
過去の数値が手元にあれば、乗り換え後に効果が出ているかを正しく比べられます。業者が使っていた管理ツールとの連携や、管理者として追加されているアカウントも、解約後に削除します。
失敗しない乗り換えの手順
乗り換えは、新しい業者を決めてから解約するのが基本です。対策が途切れる期間をつくらないよう、次の順番で進めましょう。解約の申し出期限から逆算して、少なくとも1〜2か月前から準備を始めるのが理想です。
- 契約書を確認する
契約期間、自動更新、解約の申し出期限、違約金を把握する - オーナー権限を確保する
店舗のアカウントがメインのオーナーになっているかを確認する - 乗り換え先を選ぶ
現状の診断を受け、施策の内容と報告方法を比較する - 解約を申し出る
契約で決められた方法と期限を守って伝える - 引き継ぎを受ける
掲載媒体の一覧、ログイン情報、レポートや写真を受け取る - 旧業者の権限を削除する
契約終了後、旧業者のアカウントを管理者から削除する - 新しい業者に管理者権限を付与する
オーナーは店舗が持ったまま、管理者として追加する
乗り換え先を選ぶ基準はMEO業者の選び方、費用の比べ方はMEO対策の費用相場で詳しく解説しています。
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解約の伝え方の例
解約は、メールや書面など記録が残る方法で伝えましょう。伝える内容は、契約者名と店舗名、契約の終了を希望する日、引き継ぎを依頼したいもの(掲載媒体の一覧とログイン情報、レポート、写真など)、Googleビジネスプロフィールの権限の扱いです。
理由を細かく説明する必要はありませんが、引き継ぎの依頼は具体的に書いておくと、やり取りがスムーズに進みます。
乗り換え先を選ぶときに確認したいこと
乗り換えで最も避けたいのは、同じ失敗を繰り返すことです。乗り換え先を選ぶときは、料金だけでなく、前の業者で不満だった点が解消されるかを確認しましょう。
| 前の業者での不満 | 乗り換え先で確認すること |
|---|---|
| 何をしているか分からなかった | 毎月の施策内容と次月の予定を報告してもらえるか |
| 順位は上がったが来店が増えなかった | 電話や経路検索など、来店に近い数値で成果を確認するか |
| 口コミ返信が定型文だった | 業種に合わせた返信方針を事前にすり合わせられるか |
| オーナー権限を持たれていた | 店舗がオーナーのまま、管理者として運用するか |
| 解約しにくかった | 契約期間と解約条件が明確か |
契約前に現状の診断を行い、前の業者の対策で何が足りなかったのかを具体的に説明してくれる業者であれば、乗り換え後の改善も期待しやすくなります。
乗り換えると順位は下がるのか
乗り換えそのものが原因で順位が下がることは、一般的にはありません。Googleビジネスプロフィールの情報や口コミは、オーナー権限を店舗が持っていればそのまま残ります。
ただし、前の業者が店名にキーワードを加えるなどのガイドライン違反を行っていた場合は、正しい店名に戻すことで一時的に順位が動くことがあります。これは違反の状態から正しい状態に戻ったことによる変化であり、長い目で見ればプロフィールを守るために必要な対応です。
違反を放置するとプロフィールが停止されるリスクがあるため、早めに修正しましょう(Googleビジネスプロフィールの停止と復活方法)。乗り換え後に順位の変動が気になる場合は、Googleマップの順位が下がった原因と対処法も参考にしてください。
乗り換え後に行う対策と事例
フォーデザインでは、乗り換えてきた店舗に対して、まず現状の診断を行います。プロフィールの設定、カテゴリ、店舗情報の表記、口コミ返信の状況、上位の競合店との差を数値で確認し、前の業者の施策で足りなかった部分を洗い出します。そのうえで、店舗ごとのサイテーション施策、Instagram連携による更新(インスタとグーグルマップの連携)、口コミ返信の改善を進め、毎月の定例ミーティングで数値と施策を共有します。乗り換え直後の数か月は、前の業者の施策の影響と新しい施策の効果が混ざるため、前年同月との比較など、長めの期間で変化を確認していきます。
実際に、他社のMEO対策から乗り換えた美容院では、上位表示できているキーワードがなく順位も不安定な状態から、3か月後に上位表示を獲得し、検索数が3.8倍に増えました。また、前の業者の口コミ返信の内容に不満を持って乗り換えた心療内科のクリニックでは、診療科目に合った返信方針を院長と打ち合わせたうえで返信を代行し、継続してご利用いただいています。
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MEOの解約・乗り換えに関するよくある質問
解約や乗り換えについてよくいただくご質問をまとめました。
契約期間の途中でも乗り換えられますか?
契約内容によります。途中解約に違約金がかかる場合は、残りの契約期間の費用と比べて、満了を待つか途中で解約するかを判断しましょう。満了を待つ場合も、その間にオーナー権限の確認や乗り換え先の選定を進めておくとスムーズです。
解約後、自分でMEO対策を続けることはできますか?
できます。基本情報の確認、写真やGoogleビジネスプロフィールの投稿の更新、口コミ返信は自分でも行えます。何から始めればよいかはMEO対策とはをご覧ください。
業者が解約に応じてくれない場合はどうすればいいですか?
契約書に定められた方法と期限で、記録が残る形で解約の意思を伝えましょう。それでも応じてもらえない場合や、オーナー権限を返してもらえない場合は、Googleへのオーナー権限のリクエストや、弁護士など専門家への相談を検討してください。
乗り換えを勧める営業電話がかかってきました。乗り換えるべきですか?
営業電話をきっかけに乗り換えを決める必要はありません。まずは今の対策の状況を確認し、本記事の手順で契約や権限を確かめたうえで、複数の業者を比べて判断しましょう。(関連記事:MEOの営業電話)
まとめ:乗り換えは「契約」と「権限」の確認から
MEO業者の解約・乗り換えでは、契約期間や自動更新、違約金を確認し、Googleビジネスプロフィールのオーナー権限と業者が作成した媒体のアカウントを確保することが最優先です。新しい業者を決めてから解約し、対策が途切れないようにしましょう。
乗り換え後は、オーナー権限を店舗が持ったまま新しい業者を管理者として追加し、施策の内容と数値を毎月確認できる体制をつくることが大切です。分析や方針づくりから相談したい場合はMEOコンサルティングもご検討ください。

