クリニックのMEO対策完全ガイド|集患できるMEOと注意点

クリニックが成功するためのMEO対策ガイド

「近くの皮膚科」「〇〇駅 内科」のように、Googleマップでクリニックを探す患者さんは年々増えています。クリニックのMEO対策では、上位表示だけでなく、医療機関として守るべきルールの中で信頼を積み上げることが欠かせません。本記事では、14年にわたり店舗や医療機関のMEO対策に携わってきた筆者が、具体的なやり方と注意点を解説します。

MEOとは、GoogleマップやYhoo!プレイスなどのマップ検索結果や、ローカル検索結果の順位を向上させるための施策です。患者さんのニーズや不安に応えられるような情報提供をMEO対策を通して行うことで、地域で差別化されたクリニックとして患者さんの来院につなげることができます。

目次

クリニックにMEO対策が必要な理由

体調を崩したとき、多くの人はスマートフォンで近くのクリニックを検索し、表示された中から受診先を選びます。Google検索で「地域名+診療科目」と調べると、通常の検索結果より上に地図と医院の一覧が表示されるため、MEO対策で上位に入ることが新患獲得の入口になります。

筆者自身も2人の子どもがおり、発熱や肌荒れのたびにGoogleマップで「近くの小児科」「近くの皮膚科」を探します。診療時間や予約方法を確認したあと、必ず目を通すのが口コミです。どんな医師が、どのように診てくれるのか。患者さんは受診前に、Googleビジネスプロフィールの情報からクリニックの姿勢を読み取っています。Googleマップへの掲載は無料のため、取り組まない理由はありません。特に都市部では、転勤や引っ越しで土地勘のない地域に住む人も多く、そうした方ほどGoogleマップの情報を頼りにクリニックを選ぶ傾向があります。

GBP表示回数事例

Googleマップの順位を決める3つの要素

Googleは、ローカル検索の順位を主に「関連性」「距離」「知名度」の3つで決めていると公表しています。(参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法)距離は変えられないため、関連性と知名度を高めることがMEO対策の中心になります。

要素内容クリニックができること
関連性検索語句とプロフィールの合致度診療科目・カテゴリ・説明文を正確に充実させる
距離検索地点から医院までの距離住所とピン位置を正確に登録する
知名度Web上での言及や口コミの数・評価口コミの獲得、サイテーション、ホームページの充実

クリニックのMEO対策のやり方6ステップ

クリニックのMEO対策は、正確な情報の登録から始まり、写真・投稿・口コミ対応を継続することで成果が積み上がります。Googleビジネスプロフィールは登録してようやくスタートラインに立てるもので、登録しただけで上位表示されるわけではない点に注意しましょう。

1. オーナー確認を済ませる

Googleが自動で作成したプロフィールがすでに表示されている場合もあります。まずはGoogleビジネスプロフィールに登録し、オーナー確認を行いましょう。現在は電話やSMS、院の外観や看板を撮影した動画などで確認できます。050番号やIP電話では確認が通りにくいケースがあるため、うまくいかない場合は電話番号の種類を見直してください。

2. 診療時間と休診日を正確に登録する

午前・午後で分かれる診療時間や、木曜午後休診などの変則的なスケジュールは正確に入力します。祝日や年末年始、学会による臨時休診は「特別営業時間」で設定し、患者さんが休診日に来院してしまう事態を防ぎましょう。

3. カテゴリと説明文で診療内容を伝える

メインカテゴリには「内科」「皮膚科」など主な診療科目を設定し、必要に応じてサブカテゴリを追加します。説明文には対応できる症状や診療方針を、誇張せず客観的に記載しましょう。駐車場やバリアフリー対応、キャッシュレス決済、オンライン診療の有無といった属性も設定しておくと、条件を絞って探す患者さんの検索に表示されやすくなります。

4. 院内の写真を掲載し、投稿を続ける

クリニックは中の様子が外から分かりにくいため、外観・受付・待合室・診察室の写真があるだけで患者さんの不安が和らぎます。投稿機能では、休診のお知らせや予防接種の受付開始など、患者さんに役立つ情報を発信しましょう。季節性の感染症や健診の案内など、地域の患者さんにとって必要な情報を定期的に届けることで、プロフィールが「動いている医院」として評価されやすくなります。新しい医療機器の導入やスタッフの紹介も、医院の雰囲気を伝える投稿として効果的です。

5. 口コミを集め、誠実に返信する

診察後に「よろしければ口コミをお願いします」と案内したり、受付にQRコードを置いたりして、口コミを書いてもらいやすい環境をつくります。返信は良い口コミにも厳しい口コミにも行い、改善の姿勢を示しましょう。ただし、医療機関の返信には次の章で解説する特有の注意点があります。精神科や心療内科、美容医療など、診療内容に関する具体的な口コミが多い診療科では、返信の方針をあらかじめ院内で決めておくと対応がぶれません。

6. NAP情報を統一し、ホームページと連携する

医院名・住所・電話番号(NAP)は、ホームページや医療系ポータルサイト、SNSですべて同じ表記にそろえます。「本町1-5-1」と「本町1丁目5番地1号」のような表記ゆれも修正の対象です。ホームページにGoogleマップを埋め込み、プロフィールからホームページへリンクすることで、サイテーションの効果も高まります。

MEO対策の効果を確認する方法

MEO対策は、数値を確認しながら改善を続けることが重要です。Googleビジネスプロフィールの管理画面にある「パフォーマンス」では、医院のプロフィールが表示された回数や、どんな検索語句で見つけられたか、電話・経路検索・ウェブサイトへのアクセスといった患者さんの行動を確認できます。

月に一度は数値を振り返り、「地域名+診療科目」のキーワードで表示が増えているか、電話や経路検索につながっているかを確認しましょう。表示回数が増えているのに行動が少ない場合は、写真や口コミ、診療時間の表示など、受診の決め手となる情報が不足している可能性があります。数値の変化と施策を照らし合わせることで、次に取り組むべきことが見えてきます。

クリニックのMEO対策で特に注意すべきこと

医療機関のMEO対策は、一般の店舗と同じ感覚で進めると思わぬトラブルを招きます。Googleのガイドラインに加えて、医療法に基づく広告規制や、患者さんの個人情報への配慮が求められるためです。集患よりも先に、守るべきルールを押さえておくことが大切です。

医療広告ガイドラインに沿った発信をする

医療機関の広告は医療法で規制されており、厚生労働省の医療広告ガイドラインでは虚偽・誇大な表現や、「地域No.1」のように他院より優れていると示す表現などが禁止されています。

Googleビジネスプロフィールの説明文や投稿など、医院が自ら発信する内容もこの観点で確認しましょう。患者さんの体験談を医院側の発信として紹介することも避けるのが安全です。

料金や治療内容を記載する場合は、自由診療の費用やリスク・副作用などの情報もあわせて分かりやすく示すことが求められます。(参照:厚生労働省 医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書)

口コミ返信で受診の事実や症状に触れない

クリニックの口コミ返信で最も注意したいのが、個人情報の扱いです。口コミの投稿者が分かったとしても、「先日の〇〇の治療では」のように受診の事実や症状に触れる返信は、守秘義務の観点から避けるべきです。

返信は感謝や改善の姿勢を一般的な表現で伝えるにとどめましょう。厳しい口コミに対しても感情的に反論せず、ご意見への感謝と、院内で改善に取り組む姿勢を簡潔に示すことが、口コミを読む他の患者さんの信頼につながります。

ガイドライン違反になる行為を避ける

避けるべき行為リスク
関係者による口コミや業者からの口コミ購入口コミの削除やプロフィール停止の対象になる
口コミと引き換えに特典を渡すGoogleのポリシーで禁止されている
医院名に地域名や診療内容を詰め込む正式名称以外の追加はガイドライン違反となる

ビジネス名や情報の正確性については、Googleビジネスプロフィールのガイドラインも確認しておきましょう。2024年には、口コミによって不当に評価を下げられたとして医師らがGoogleを提訴したことも話題になりました。口コミの扱いは今後も変化する可能性があるため、管理画面からの削除申請の方法など最新の仕様を把握しておくことが大切です。

【支援事例】口コミ対応に悩んでいた心療内科クリニック

フォーデザインでは、精神科・心療内科のクリニックのMEO対策を支援しています。このクリニックは、以前は他社のMEO対策サービスを利用していましたが、「口コミへの返信内容が雑だった」という課題を抱え、当社に乗り換えられました。

精神科や心療内科は、診療に関する具体的な口コミが投稿されやすく、返信の難易度が高い診療科です。言葉の選び方ひとつで、投稿者だけでなく、受診を検討している患者さんにも影響を与えます。当社では、診療科目に合った返信方針を事前に院長と打ち合わせたうえで返信を代行しています。スタッフの手が回らない口コミ対応を安心して任せられるようになり、継続してご利用いただいています。

この事例から分かるのは、クリニックのMEOでは順位以上に「どう対応しているか」が見られているということです。業者に依頼する場合も、医療機関の特性を理解して運用できるかを必ず確認しましょう。(関連記事:MEO業者の比較)

クリニックのMEO対策のよくある質問

クリニックの院長様や事務長様からよくいただくご質問をまとめました。

悪い口コミは削除できますか?

Googleのポリシーに違反する口コミは、Googleビジネスプロフィールの管理画面から削除を申請できます。単に評価が低いというだけでは削除されないため、誠実な返信で対応しましょう。(関連記事:グーグルマップの口コミ削除方法)

効果が出るまでどれくらいかかりますか?

地域の競合状況によって異なります。Googleマップの順位は上がったり下がったりを繰り返しながら少しずつ改善するのが一般的なため、一時的な変動に焦らず一定期間継続することが大切です。

MEOツールの順位表示は正確ですか?

多くのMEOツールは特定の地点を基準に順位を計測するため、患者さんが実際に見ている順位とは異なる場合があります。ツールの数値は目安として扱い、管理画面の表示回数や電話・経路検索の数もあわせて確認しましょう。

まとめ:クリニックのMEOは「正確な情報」と「誠実な対応」が鍵

クリニックのMEO対策は、正確な診療情報の登録から始まり、写真・投稿・口コミ対応を継続することで成果につながります。医療広告ガイドラインや守秘義務を守りながら、患者さんが安心して受診先を選べる情報を発信し続けることが、地域で信頼されるクリニックへの近道です。

「口コミ対応まで手が回らない」という方は、診療科目に合わせた返信代行にも対応するフォーデザインのMEO対策代行サービスもご検討ください。

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