コンテンツマーケティングは多くのメリットがあり、企業の成長を手助けするために有効なWebマーケティング手法です。
本記事は、これからコンテンツマーケティングを始めていく初心者向けの記事になります。
コンテンツマーケティングの施策を内製にするか、外注するかを決めかねている方にも参考になると思いますので、ぜひご一読ください。
高品質記事作成〜コンテンツマーケティング代行まで
コンテンツマーケティングを始める前の準備
コンテンツマーケティングを始めるためには、ある程度の準備が必要となります。
コンテンツマーケティングは、長期的に取り組む集客施策となるので準備の段階で実施が難しそうだと判断した場合は、コンテンツマーケティング代行業者への相談をおすすめします。
目標を設定する
コンテンツマーケティングで成功するためには、具体的な目標を設定することが不可欠です。具体的にはKGIやKPIなどです。
KGIはKey Goal Indicators(重要目標変数)の略で、学術的にはKPIも同意と言えますが、ビジネスシーンではKGI>KPIとして用いることが多いでしょう。
参考:KPIについての論点の整理:ディスカッション・ペーパー(財務総合政策研究所)
KGIが売上目標であった場合、KPIはそれを達成する為の中間指標として用いられます。
例えば、リード獲得数やWebサイトのアクセス数、コンバージョンレートなどです。
目標が明確になることで、制作するコンテンツの方向性が定まります。
マーケティング活動は非常に多岐にわたるため、それぞれの活動に対して達成すべき目標を持つことが重要です。
たとえば、ブランドの認知度向上、リード獲得、サイトの訪問者数増加、または売上向上など、それぞれのゴールに合わせた戦略を立てることが求められます。
このように、ターゲットとする成果を具体的に設定するさまざまな指標や目標を立てることで、プロジェクトの成功確率が飛躍的に向上します。
目標設定の方法については、目的別、オウンドメディアの重要指標(KPI)具体例 に詳しくまとめましたのでこちらをご覧ください。
SMART目標の定義
SMARTは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性のある)、Time-bound(期限のある)の頭文字を取ったもので、目標設定の基準として広く利用されています。
SMATRは効果的なKPIを設定する為のフレームワークと考えればいいと思います。
具体的に何をいつまでに達成したいのかを明確にし、数字で測定できる目標であることを確認します。
また、達成可能な範囲で設定することが重要です。無理な目標設定は、結果的にモチベーションを下げてしまう可能性があります。
関連性のある目標でなければ、結果的にKGI達成の戦略にそぐわないものとなり、意味のない目標設定となります。
そして、達成期限を設けることで進捗を把握しやすくなり、柔軟な対応が可能になります。
このSMART目標を基にした計画を作成することで、より明確な達成基準を確立できます。
短期と長期の目標を考える
目標は、短期と長期の両方を考慮することが重要です。
短期目標は、数ヶ月以内に達成可能な具体的な成果を指し、実行プランを設定するための基盤となります。
たとえば、新規記事を月に4本公開する、一定のフォロワー数を達成するなど、実現可能な数値目標を設定して進捗を管理することが重要です。
一方で、長期的な目標は、ブランドの位置付けやマーケットシェアの拡大、顧客ロイヤリティの構築など、1年から数年単位で達成を目指すものです。
これら両方の目標をしっかりと考え、組み合わせることで、短期目標の進捗が長期目標の達成に寄与する構造になるようにします。
ペルソナを設定する
ペルソナ設定は、ターゲットとなる顧客の具体的なイメージを描く過程を指します。マーケティング戦略を成功させるためには、単なる顧客セグメントではなく、一人ひとりの顧客像を詳細に設定することが不可欠です。
ペルソナを作成するための第一歩は、顧客リサーチを行うことです。
実際の顧客データやアンケート調査を基に、年齢、性別、職業、収入、ライフスタイル、興味関心などの情報を収集します。
たとえば、30代中盤の会社員であるAさんがいるとします。
彼女は、出産を控えていて、出産後は子育てをしながらリモートで働くことを希望しており、時間の節約や効率的な生活を求めています。
このように、具体的なペルソナを設定することで、特定のニーズや悩みを理解し、それに応えるコンテンツを作成することができます。
ペルソナの明確化は、マーケティングメッセージやコンテンツ戦略を一貫させるための指針となります。
ペルソナには、まず基本情報を含める必要があります。
年齢、性別、職業、学歴、居住地などのデモグラフィック情報から始めます。次に、そのペルソナの目標や動機、課題、購買行動についても深堀りしましょう。
たとえば、Aさんは「家庭と仕事を上手に両立させること」が目標であり、購買行動としては「コストパフォーマンスを重視」する傾向があるかもしれません。
これらの情報を通じて、企業とターゲット顧客とのギャップを埋め、本当に必要な情報を提供することができるのです。
リソースを確保する
コンテンツマーケティングを成功させるためには、適切なリソースを用意することが欠かせません。
リソースには、人的資源、予算、技術的なツールなど、さまざまな要素が含まれます。
人的リソース
まずは人的リソースですが、コンテンツの企画/制作/管理/データ分析を担当するチームを編成する必要があります。
チームメンバーには、コピーライター、デザイナー、SEO専門家、データアナリストなど、多様なスキルを持つ人材が求められます。
そのため、中小企業の場合、外注も視野に入れることが重要です。
専門性の高いコンテンツ制作やSEO面でのサポートが必要な場合、コンテンツマーケティングの全てまたは、一部の業務を専門家に依頼するといった選択肢もあります。
予算/費用
次に予算についてですが、コンテンツ制作やプロモーションには一定のコストがかかります。
自社でコンテンツを作成するためのツールやプラットフォームの利用料、さらにリサーチや広告費用も考慮に入れた予算計画を立てることが必要です。
また、予算に応じて、コンテンツの質や量、プロモーション活動の方法を選定することが重要です。
マーケティングツール
技術的なツールについても、プラットフォーム選定と管理が求められます。
- CMS(コンテンツ管理システム)
WordPress(無料)が一般的だがコンテンツを公開するWebサイトがWordPressでは無い場合、コラムなどのディレクトリを作り、そこにインストールを行うなどの対応が必要。 - アクセス解析ツール
Googleアナリティクス、Googleサーチコンソール、Googleタグマネージャーなど、無料で使えるもので当面は十分。 - SEO対策ツール
キーワード調査や、サイトのエラーなどを検知する為にhrefs等の有料ツール(3万円程度/月)があった方がかなり楽になる。 - ライティングツール
記事の構成作成やライティング後の誤字脱字チェックをスムーズに進め、社内でトンマナの統一などを行うためのもの。
記事を外注する場合や、1ヶ月に数十本のコンテンツを作成する場合は検討した方がよい。 - CRM
Webサイトで獲得したリード情報を管理し、メールマーケティングなどでリードナーチャリングを行うためには必須となる。
国産システムは高額なので、無料から使えるhubspotを導入し、時期を見て再検討をするのがよい。
現在、Webサイトが無いもしくはコンテンツマーケティングのために立ち上げる場合は、hubspotのコンテンツ管理を使うのも有効。
これらのマーケティングツールを導入することで、コンテンツ制作やデータ分析、パフォーマンスの最適化を行いやすくなります。
さらに、自社のワークフローに合ったツールを取り入れることで、作業の効率化が図られ、チーム全体でスムーズな運営が可能になります。
顧客のニーズや課題の把握
顧客のニーズや課題を把握するための手法はいくつかあります。
まず、アンケート調査は非常に効果的な方法です。
顧客に対し、具体的な質問を投げかけることで、関心や問題点を把握できます。
質問内容は、製品やサービスに関するものだけでなく、顧客の日常生活や業務上の課題に関して深く掘り下げたものが望ましいでしょう。
また、定期的に行うことで、変化するニーズをリアルタイムで追跡し、柔軟に戦略を見直す手助けにもなります。
次に、フィードバック収集も重要です。
既存の顧客に対して、評価を求めることで具体的な改善点や顧客が期待する新しい機能、サービスを特定できます。
例えば、製品を使用した後の感想や期待に対する実際の評価を聞くことで、新たなコンテンツアイデアや提供すべき改善点が見えてきます。
また、カスタマーサポート部や営業部に寄せられる質問や指摘も非常に参考になる情報の一つになりえます。
Webマーケティングと聞くと数値分析から答えを導き出すようなイメージがありますが、実はこういった地道な情報収集こそ、コンテンツのアイデアや課題解決の一助に大きく貢献してくれたりします。
コンテンツマーケティングを始めるステップ
コンテンツマーケティングを始める前の準備が整ったら、ようやくプロジェクトを本格始動することができます。
自社サイトの状況を確認する
コンテンツマーケティングを始めていく際、まず最初に行うのは自社サイトの現状を把握することです。
この評価によって、どのような改善点があるのか、また現状の強みや弱みを確認し、今後の戦略に生かすことができます。
これから新たなWebサイトを立ち上げる場合は、キーワード調査のフェーズから開始してください。
SEO状況の確認
まず、Googleサーチコンソールを使い、自社サイトのSEO状況を確認しましょう。
Googleサーチコンソールの『検索パフォーマンス>検索結果』では、自身のWebサイトが検索結果でどの様な評価を得ているかを数値で確認することができます。
主な項目は次の通りです。
- 合計クリック回数
検索結果で、ページがクリックされ流入した回数。 - 合計表示回数
検索結果上に表示された回数。 - 平均CTR
検索結果で表示され、実際にクリックされた確率。 - 平均掲載順位
特定のキーワードでの検索結果順位。
また、同じページでスクロールをするとさらに詳細な情報を確認することができます。
このデータで、確認をしていくのは検索キーワードの掲載順位とCTRです。
検索順位が上位なほどCTRは高くなりますが、AとBのCTRには11%の開きがあることが分かります。
Bのキーワードで上位表示をしているページのタイトルやディスクリプションを適切に修正する事でクリック率が向上する可能性があります。
検索パフォーマンスのデータは、スプレッドシートやExcel形式で1,000件までエクスポートすることができます。
ある程度コンテンツのあるWebサイトの場合、1,000件を超えるデータ量となりますが、Google Looker Studio(旧データポータル)と連携することで、全てのデータをエクスポートすることが可能です。
サーチコンソールを活用することで、検索エンジンからのトラフィックや特定のキーワードに対するランキングなどを調査することができます。
これにより、どのページが最も訪問されているか、またどのようなコンテンツが効果的に機能しているかを分析し、トラフィックの多いページを中心に、強化すべきコンテンツや不足している情報を特定することができます。
ユーザーエクスペリエンス
次に、ユーザーエクスペリエンス(UX)を評価することが重要です。
サイトのデザインやナビゲーション、読み込み速度、モバイル対応状況など、訪問者にとってどれだけ快適に情報を得られるのかを見直します。
例えば、ページの読み込みが遅い場合、ユーザーがすぐに離脱してしまう可能性が高まります。
サイトの使いやすさを向上させることで、訪問者の滞在時間が延び、結果としてコンバージョン率が向上することが期待できます。
ページの読み込み速度はSEO上とくに重要な要素です。それは読み込みが遅延しているWebサイトではユーザーが離れてしまうことが分かっているためです。
読み込み速度の調査には、PageSpeed Insightsをおすすめします。
サイトにアクセスし、対象のページを入力して分析ボタンを押すだけで解析がスタートします。
不合格の場合も、読み込みが遅くなっている原因をソースコードで表示してくれるので、スピード改善に役立ちます。
まずは、SEOとユーザーエクスペリエンスの課題を把握しておきましょう。
キーワード調査をする
キーワード調査は、コンテンツマーケティングを成功させるための土台といえる程、重要なフェーズです。
キーワード調査は、SEO戦略の礎となり、顧客がどのような言葉やフレーズで検索を行っているのかを理解することで、効果的なコンテンツを制作する基盤を築くことに繋がっていきます。
キーワードプランナーを使ったキーワード調査
現状のコンテンツ数と流入量、また今後作るコンテンツ数にもよりますが、まずは先ほど紹介したGoogleキーワードプランナーを使い自社のWebサイトが獲得しているキーワードを把握します。
Googleキーワードプランナーでエクスポートしたあとに、表示回数1,000以上。掲載順位11位以上でフィルタをかけ、セルに色付けをしておきます。
10位以内にランクインしているキーワードは軽微な修正で、更に上位表示できる可能性があります。
逆に、11位から40位あたりのページは大幅なリライトが必要になる可能性がありますが、検索回数が多いのでコンバージョンに貢献しやすいため優先して取り組んだ方がよいでしょう。
同様に41位以下のキーワードにも別の色をつけておきましょう。
41位以下のキーワードは、構成からリライトを行う必要があり新規制作と同様の工数がかかるでしょう。ただし、キーワードのカニバリゼーション(共食い)が発生している可能性もあるので、捨てずに目視で確認を行っていく必要があります。
hrefsを使ったキーワード調査
hrefs(読み:エイチレフス)は、自分のWebサイトだけでは無く、任意のドメイン(ページ)のオーガニックキーワードを知る事ができる便利な有料のマーケティングツールです。
価格は月額2万円ほどと安くはありませんが、インハウスでコンテンツマーケティングを始めるのであれば必須のツールと言えます。
既存コンテンツが少ない場合は、前述したGoogleサーチコンソールで十分なキーワードを出す事ができません。
しかし、hrefsを使うことで競合サイトがトラフィックを獲得しているキーワードを網羅的に調査することができます。
取得できる情報は、
- キーワード
- 順位
- リスティング広告のCPC
- 順位変動
- 検索ボリューム
- 予測流入数
と、多くの視点から評価を行うことができます。
サーチコンソール同様に、スプレッドシートやExcelでのエクスポートに対応しているので、複数の競合企業のデータをひとつにまとめてキーワードの重複なく網羅させることができます。
コンテンツ作成計画を立てる
自社のWebサイトと強豪サイトが獲得しているキーワードの調査を終えたら、そのキーワードからコンテンツ作成計画を立てて行きます。
キーワードからコンテンツ作成を行っていく上で、
- トピッククラスター
- カニバリゼーション
- ロングテールキーワード
の3点を意識しましょう。
トピッククラスター
トピッククラスターは、関連性の高い複数のページを1つの主題に基づいて整理する戦略です。
このモデルを採用することで、特定のテーマにおいての専門性が高まり、SEO効果も向上します。
トピッククラスターを構築するためには、まず中心となる「ピラーページ」を設定します。
このページは、広範囲にわたるトピックを扱い、一般的な情報を提供する役割を果たします。
その後、そのピラーページに関連する「クラスターコンテンツ」を作成し、詳細な情報や特定の角度からの深堀りを行います。
このようにして、ピラーページとクラスターコンテンツの相互リンクを構造化することで、検索エンジンがより理解しやすく、一貫性のあるテーマであると認識されやすくなります。
例えば、「コンテンツマーケティング」というテーマをピラーページとし、そこに
- BtoBコンテンツマーケティングの方法
- コンテンツマーケティングの事例
- コンテンツマーケティング戦略
などのクラスターコンテンツをリンクする形式が考えられます。
これにより、訪問者はピラーページから関連情報を得つつ、サイト内での回遊率が向上し、結果としてSEO効果やユーザーエンゲージメントが高まります。
検索エンジンも、内容がしっかりと構造化されているサイトを好む傾向があるため、トピッククラスターを活用することは、とくに競争が激しい分野において非常に有効な手段と言えます。
既存記事のカニバリゼーション
カニバリゼーションとは、複数のコンテンツが同じキーワードを対象にすることで、互いに競合してしまい、結果的にどちらのページも検索エンジンの評価が低くなる現象を指します。
カニバリゼーションが発生しているかを確認するためには、自社サイト内のキーワードを見直すことが重要です。
Googleサーチコンソールを使用して、パフォーマンスの悪いページやキーワードを特定し、どのページが競合しあっているかを分析します。
重複が発生している場合は、
- 1つのページに統合する
- 2つのページのキーワードを再設定し、コンテンツを大幅に更新する
ことを検討します。
この際、情報を網羅する豊富なコンテンツを作成し、より詳細な情報を提供することを目指します。
また、コンテンツを統合した後は、削除するページに適切なリダイレクトを設定し、古いURLが新しいページに転送されるようにします。
これにより、訪問者が旧URLをクリックした際に新しいページに誘導されるため、トラフィックロスを防ぐことができます。
リダイレクトを適切に設定することで、ユーザー体験を向上させつつ、SEO効果も維持できます。
さらに、カニバリゼーションを解決するためには、各コンテンツの焦点を明確にすることが不可欠です。
同じキーワードを用いた複数の記事が存在する場合には、それぞれのページで異なる側面や角度からテーマを掘り下げることが可能です。
たとえば、1つの記事では基礎的な知識を提供し、別の記事では専門的なアドバイスやケーススタディを紹介するといった方法が考えられます。
このように、コンテンツの多様性をもたらすことで、ユーザーに多面的な情報を提供でき、トラフィックの増加やブランドの権威向上に寄与します。
コンテンツを再評価し、カニバリゼーションを解決することは、長期的な成功を目指す上で非常に重要です。
すべてのコンテンツが効果的に機能するように構築することで、ユーザーに一貫性のある体験を提供でき、競争の激しいデジタル環境において重要な差別化要因となるでしょう。
コンテンツを作成する
事前にキーワード調査を行ったら、ようやくコンテンツ作成を始めることができます。
質の高いコンテンツ作成のポイント
コンテンツマーケティングの成功は、質の高いコンテンツの作成に大きく依存しています。
質の高いコンテンツとは、情報の正確性、オリジナリティ、そして読者にとっての価値が高いものです。
まず、リサーチを徹底し、読者が求める情報を深く掘り下げることが求められます。他者のコンテンツをただ模倣するのではなく、自分の視点や洞察を取り入れることでオリジナリティを持たせます。
文章が読みにくいと、どんなに素晴らしい情報が含まれていても、読者は離れてしまいます。
文体や表現には一貫性を保ち、シンプルで明確な表現を心がけましょう。また、見出しや画像、リストを効果的に活用することで、視覚的に読みやすくすることも重要です。
さらに、コンテンツの長さも考慮すべきポイントです。
テーマによっては、短くても要点がしっかり伝わる内容が望ましい場合もありますが、複雑なテーマでは詳細な解説が必要で長めのコンテンツが求められることもあります。
1万文字を超えてしまうような場合は、トピッククラスター構造を取り入れて、クラスターページに分散させるとよいでしょう。
また、情報が古くなると、その信頼性も低下します。
定期的にコンテンツを確認し、最新の情報やデータを反映させることで、質を高く保ちつつ読者にとっての価値を維持します。
多様なコンテンツ形式の活用
コンテンツマーケティングでは、ブログ記事だけでなくさまざまな形式のコンテンツを使用することが重要です。多様なコンテンツ形式を活用することで、異なるオーディエンスにアプローチでき、より多くの人々にメッセージを届けることができます。
詳細は、ページ下部の様々なコンテンツ形式と活用方法で紹介します。
内部対策(オンページSEO)
質の高いコンテンツができたら、次はそれを効果的に表示させるためのオンページSEOが重要です。
SEOにおける内部対策とは、ウェブページ自体を最適化する施策のことで、検索エンジンがコンテンツを正しく理解し、評価するための指標となります。
具体的には、
- タイトルタグ
- メタディスクリプション
- ヘッダー(H1-H6タグ)
- 記事構成
- コンテンツ内のキーワード最適化
- 内部リンク
- 画像のAlt属性
などが含まれます。
タイトルタグは、検索結果に表示される最初の要素です。
魅力的でクリックされやすいタイトルを作成し、キーワードを含めることが求められます。
また、メタディスクリプションは検索結果でページの内容を簡潔に要約する文であり、こちらにもキーワードを盛り込むことが重要ですが、あくまで読み手を引きつける内容で書くことが大切です。
コンテンツ内でのキーワードの配置にも注意が必要です。
最初の段落で関連するキーワードを使用し、全体に自然な形で散りばめることが求められますが、過剰にキーワードを詰め込むことは避けるべきです。
読者にとって読みにくくなるだけでなく、検索エンジンに逆効果と判断される可能性があります。
内部リンクは、自社Webサイトの他の関連コンテンツにリンクすることで、ユーザーが他のページを閲覧しやすくなり、サイト全体の滞在時間やエンゲージメントが向上します。
また、内部リンクは、検索エンジンがページ同士の関連性を理解する手助けにもなるので、SEO効果にも寄与します。
画像を使用する際は、必ずAltテキストを設定することが重要です。
Alt属性は、画像が表示されない場合に代替テキストとして表示され、検索エンジンに画像の内容を説明する役割も果たします。
これにより、画像検索からもトラフィックを得るチャンスを増やすことができます。
内部対策を適切に実行することで、質の高いコンテンツがさらに広まる可能性が高まり、検索エンジンの結果ページでの可視性を高め、結果的により多くのオーガニックトラフィックを獲得することが期待できます。
効果を検証する
オンページSEOに考慮した質の高いコンテンツを公開したら、一定の間隔で効果検証を行っていきます。
効果検証を行うための主な指標は
- 検索順位
- 検索結果からの流入率(CTR)
- 流入後の滞在時間やアクション
- 流入後のコンバージョン率
などがあります。
データ分析に基づいた改善
データを収集するだけではなく、その結果をもとに施策の改善を行うことが重要です。
効果測定を行ったら、次はデータを分析し、具体的な改善策を導き出します。
たとえば、特定のコンテンツが期待したトラフィックを生んでいない場合、その原因を探る必要があります。
コンテンツの内容が不適切であるのか、SEO戦略の一部が欠けているのか、あるいはマーケティングチャネルの選択が間違っているのかを検討し、必要な対策を講じます。
下記の例は、当社のコンテンツのコンバージョンレート改善例です。
「コンテンツマーケティング支援」のキーワードでは上位表示を達成していて、CTRも問題がありません。
しかし、当社サイト内の他のコンテンツと比較したときに、CVRが低い状態でした。
当社では、上位表示2週間後などのルールを決めてコンテンツの評価を行っています。今回は、そのタイミングでCVRが低いという課題を発見できた為、必要な対策を実施しました。(対策の詳細がお伝えできないのが心苦しいですが。)
その後、すぐにCVRの上昇が確認できました。もし、上位表示だけに満足していたら発見出来なかった課題だったと言えます。
効果測定ツール
コンテンツマーケティング活動の効果を測定することは、その成功を評価し、次の戦略を策定するために不可欠です。具体的な数値データをもとに施策の効果を確認できるため、効果測定ツールを活用することが重要です。
最も一般的に使用されるツールがGoogle Analyticsです。このツールを使用すれば、トラフィックの量、ページビュー、ユーザーの滞在時間、直帰率など、詳細なデータを確認できます。
その反面、GA4になり必要な情報を取得するためには、Googleタグマネージャーを並行活用した設定を行う必要があるなど、初心者にとってはハードルが高いとも言えます。
他にも、マーケティングプラットフォーム(例:salesforce、HubSpotなど)を使って、各コンテンツのパフォーマンスを計測しながら、リード情報の管理を行うことができます。
CRMやSFAといったマーケティングプラットフォームを活用すれば、リード獲得からリードナーチャリング、案件管理までをシームレスに行う事ができます。
しかし、これらのツールは機能が多く開発リソースも必要になる場合があるため、慎重に検討をかさねる事が重要です。
コンテンツの種類と活用方法
オウンドメディア(ブログ記事)
オウンドメディアは、コンテンツマーケティングにおいて非常に汎用性が高く、コンテンツマーケティングにおける土台となります。
これまでに紹介した情報に沿って、高品質なコンテンツを作成し、情報の妨げにならない範囲でCTA(コール・トゥ・アクション)を含めましょう。
コンテンツマーケティング代行を丸投げできます
例えば、これ↑もCTAです。
また、視覚要素の使用も重要です。
長文になりやすい記事コンテンツには、画像やインフォグラフィックスを適切に使用することで、情報がより明確になり、流し読みでもイメージすることができます。
そして、別の関連ページへの内部リンクを設けることで、他の関連コンテンツへと訪問者を導き、サイト内のエンゲージメントを高める効果も期待できるでしょう。
記事制作を外注する場合、1文字あたり5円〜10円が相場となります。
関連記事:コンテンツマーケティング代行の費用相場を知ろう
動画
動画コンテンツは、視覚的に情報を伝えるための非常に効果的な手段です。
特に、SNSやYouTubeでの急成長を背景に、視聴者とのエンゲージメントを高めるために多くの企業で採用されています。
動画は、情報を分かりやすく形式的に伝えることができるため、顧客に対する訴求力が高いことが特徴です。
関連記事:オウンドメディア動画の活用事例!使い方や企業事例について紹介
動画の種類
- 製品紹介ビデオ
- チュートリアル
- インタビュー
- ウェビナー
- カスタマーレビュー
など様々な形式があります。製品紹介ビデオは、使用方法や商品の特徴を視覚的に示すことができるため、購入意欲を高める効果が期待できます。一方、チュートリアル動画は、特定の問題の解決策を提供することで顧客の信頼を得やすくなります。
動画コンテンツを制作する際には、ストーリーテリングを活用することが効果的です。複雑な情報を物語形式で伝えることで、視聴者が内容を記憶しやすくなると同時に、感情的な影響も与えることができます。
特に、視聴者が共感できるキャラクターや状況を描くことで、ブランドと顧客とのつながりを強化することができます。
また、動画の長さも考慮すべきポイントです。
短い動画(30秒程度)は、特にSNSでシェアされやすく、再生される可能性が高くなります。
しかし、詳しい製品説明動画などは、長尺になりやすい為、本編動画とは別にSNS用として30秒程度の短尺動画を別途用意しておくと、使い回しがしやすくなります。
インフォグラフィック
インフォグラフィックは、視覚的な要素を活用して情報を効果的に伝えるコンテンツ形式です。
テキストだけでは伝えきれないデータや情報を視覚化することで、難解な内容を理解しやすくし、共有されやすいコンテンツを提供します。
視覚に訴える要素は記憶に残りやすく、視聴者の関心を惹きつける効果があります。
デザインにおいては、視覚的に整理されたレイアウトを選ぶことが重要です。
色使いやフォント選びも工夫し、見やすさに配慮します。また、主要なデータを強調するために、シンプルなアイコンを活用することが効果的です。
情報を詰め込みすぎると逆効果になるため、シンプルさを保ちながら、効果的にメッセージを伝えられることを心がけるべきです。
ウェビナー
ウェビナーは、特定のテーマについてオンラインで実施するセミナーや講演の形式です。参加者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることができるため、視聴者との相互作用を高め、深い信頼関係を築くことができます。
ウェビナーを企画する際、まずテーマを設定し、それがターゲットオーディエンスにどのように役立つかを考える必要があります。
参加者が得られる具体的な利益や解決策を提供することで、参加意欲を高めることができます。また、専門的な知識を持つスピーカーを招待することで、ウェビナーの信頼性を向上させるとともに、参加者にとって価値のある情報源となります。
ウェビナーは、新規リード獲得にもリードジェネレーションにも効果のある手法です。
参加者からの登録情報(リード情報)を利用して、将来的なマーケティング活動に繋げることができます。また、開催したウェビナーは動画コンテンツとして流用する事もおすすめです。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、特定の問題に関する深い洞察や議論を提供する専門的な文書です。
特にBtoBマーケティングにおいては、リード獲得やリードナーチャリングツールとして重宝されています。企業や業界における専門知識を示すことで、リードを獲得し、見込み客との信頼関係を強化できます。
ホワイトペーパーを作成する際には、慎重にテーマを選ぶことが必要です。
市場の課題や顧客が悩んでいる点を明確にし、それに対する具体的な解決策や戦略を提示します。また、内容は徹底的にリサーチし、データや統計、業界の専門家の意見を引用することで、信頼性を高めることが重要です。
ホワイトペーパーは、無料で提供する代わりに、見込み客のコンタクト情報を取得するためのリードジェネレーションの手段としても利用されます。
例えば、ホワイトペーパーをダウンロードするためにメールアドレスや電話番号を入力させることで、今後のフォローアップに役立てることができます。
BtoB業界でのコンバージョン地点は、資料請求や見積もり依頼など、敷居が高いものになることが多くなります。
ホワイトペーパーのダウンロードを、最終コンバージョン地点よりも前(マイクロコンバージョン)に設定する事もマーケティング的に効果的です。
事例紹介
事例紹介は、実際の成功事例や顧客の課題解決までのステップを、具体的な数字を用いて示すコンテンツ形式です。
特に新規顧客の獲得において、事例紹介は非常に効果的なツールとなります。リアルな体験談を通じて、潜在的な顧客に対し、安心感や信頼感を提供できるためです。
事例を作成するためには、まず実際の顧客にインタビューを行い、成功体験を詳しく聞き取ることが重要です。
この過程で、どのような課題があり、それをどのようにして解決したのかを明確にします。
その際、顧客が提供してくれる具体的な数字やデータ(売上の増加率、コスト削減率、作業効率の改善など)を含めることで、説得力を高めることができます。このように具体的な成果を示すことで、見込顧客に対し「自社の製品やサービスを利用することでどのようなメリットが得られるのか」を明確に伝えることが可能です。
事例は、ロングテールSEOにも効果的なコンテンツになります。
同じ様な悩みを持った見込み客が、該当の事例ページにたどり着けば、高いCVRを期待できます。
また、一定数の事例を集めたら「◯◯業界の事例集」といったホワイトペーパーや、ウェビナーのテーマとしても活用することができます。
Q&A
Q&A形式のコンテンツは、読者が持つ疑問に直接答えることで、情報を提供する手法です。
この形式は特に顧客や見込み客が持つ具体的な質問にフォーカスするため、コンテンツが非常に実用的であることが特徴です。
Q&Aコンテンツを作成する際の第一歩は、顧客から実際に寄せられる質問を収集することです。
セールスやカスタマーサポート部門に寄せられる質問から、SNSでのやり取りまで、どのような疑問が多く寄せられているのかを確認します。
これにより、リアルに顧客が求めている情報を特定することができ、コンテンツがより価値のあるものになります。
収集した質問に対して、専門的で具体的な回答を用意します。
難しい専門用語を避け、可能な限りシンプルでわかりやすい言葉を選びましょう。必要に応じて、具体例やデータを挙げることで、読者が実感しやすい内容にすることが重要です。
コンテンツマーケティングで成功するためのポイント
効率よく代行業者を利用する
高品質記事作成〜コンテンツマーケティング代行まで
コンテンツマーケティングの実施において、Webマーケティングの専門家やフリーランサーを上手に利用することは非常に重要なポイントになります。
自社内で全てのコンテンツを制作することは、リソースや時間的な制約から難しい場合が往々にしてあります。
代行業者に依頼することで、質の高いコンテンツを効率的に制作し、さらに自社の専門性を活かす時間を確保できます。
特に費用をおさえて外注を行いたい場合は、フリーランスに依頼する形式が選択肢となりますが、スキルに大きなばらつきがあるので、その見極めが必要です。
また、プロジェクトの途中で連絡が取れなくなるようなケースもあるので、注意が必要です。
コストは上がりますが、上記のようなデメリットを回避する為には代行企業に依頼する方法がよいでしょう。
コンテンツマーケティングの代行費用
- オウンドメディア運用代行 50万円〜
- 記事コンテンツ作成代行 1文字3円〜
オウンドメディアとして使える記事は5円〜が目安 - ホワイトペーパー作成代行 1ページ5,000円〜
- 動画作成 30万円〜200万円
動画の尺やナレーション、作り込みによって大きく変動する - インフォグラフィックス作成代行 3万円〜
- ウェビナー運営代行 15万円〜
コンテンツの横展開
コンテンツの横展開は、既存のコンテンツを異なる形式やプラットフォームで再利用することを意味します。
この方法によって、コンテンツマーケティング施策全体で時間とリソースを有効に活用することができるため、非常に効果的です。
たとえば、オウンドメディア内の記事を基にして動画を制作することができます。
オウンドメディアで書かれたコンテンツの要点をまとめて動画化し、YouTubeで公開することでYouTubeへリーチを広げることに繋がります。
また、その動画を短く編集したものを、SNSでシェアすることでSNSでの拡散やSNSからWebサイトへの流入に繋げることができます。
この「コンテンツの横展開」をすれば、制作コストは施策の数で割ることになります。
結果として、コスト削減につながり、コンテンツのライフサイクルを最大限に伸ばすことが可能になります。
コンテンツの横展開を行う際には、元のメッセージが持つ価値を保ちつつ新しい形式や媒体のユーザー特性に合わせて再構築することが重要です。
質の高いコンテンツの提供
質の高いコンテンツは、コンテンツマーケティングの成功の要となります。
ユーザーにとって有益で、情報価値があるコンテンツを提供することで、ブランドへの信頼感を築き、持続的な関係を構築するための基本が成り立ちます。
質の高いコンテンツを提供するためには、リサーチを徹底することが重要です。
効果的なコンテンツは、常に最新の情報に基づき、信頼できるデータや事例に裏打ちされているべきです。情報の正確性と鮮度は、ユーザーが求めている最も重要な要素の一つと言えるでしょう。
したがって、専門的な知識を持つ人やリサーチャーの協力を得ることも検討すべきです。
コンテンツの更新
新規コンテンツの作成よりも重要視したいのが、作成したコンテンツの定期的な更新です。
情報が古くなることで、ユーザーの信頼を失いかねないため、定期的に見直しや更新を行い、必要に応じて新しいデータや事例を追加することが非常に重要です。
これにより、情報を提供し続けるだけではなく、ユーザーに対して常に進化し続けているブランドの姿勢をアピールすることができます。
最新トレンドの取り入れる
コンテンツマーケティングで成功するためには、市場のトレンドや顧客の行動の変化に敏感でなければなりません。
最新トレンドを取り入れることで、コンテンツが常に鮮度を保ち、競争優位性を維持します。
SNSはトレンドの動向を把握するための優れたツールです。
ポピュラーなハッシュタグやトレンドに基づいてコンテンツを制作することで、より多くのユーザーに内容が届きやすくなります。
ユーザーの検索ニーズも変化していきます。
定期的に、新しいトレンドのキーワードが無いかの調査を行い、自社オウンドメディアのコンテンツが検索ニーズに沿っていることを確認しましょう。
競合との差別化を図る
コンテンツマーケティングにおいて競合との差別化は、ビジネスの成功を大きく左右する要素です。
他社と同じ情報を提供するのではなく、独自の視点や特長を生かしたコンテンツを展開することが重要です。
まず、競合分析を行い、自社と同様のサービスや製品を提供している企業のトピックやアプローチをリサーチします。
この分析により、競合がカバーしているが自社がまだ取り組んでいないテーマや、逆に競合にはない視点でアプローチできる側面を見つけることができます。
次に、自社のユニークな要素をどのようにコンテンツに反映させるかを考えます。製品やサービスに関する強み、顧客に対するアプローチ、会社の哲学など、自社特有のストーリーを盛り込むことで、より多くの顧客の心に響くコンテンツを作成できます。
特に、企業のビジョンやミッションを強調することで、顧客が共感しやすくなり、ブランドロイヤリティの向上につながります。
高品質記事作成〜コンテンツマーケティング代行まで
成功事例の紹介
ダイソンは、洗練されたデザインと卓越した技術力を誇る家電メーカーとして知られ、特に掃除機の分野でトップクラスのブランドとしての地位を築いています。
しかし、単なる製品の優位性だけでなく、効果的なコンテンツマーケティング戦略がこの成功を支えています。
まず、ダイソンの戦略的なコンテンツ制作には、「教育」が主軸として据えられています。
ダイソンは製品の使い方やメンテナンス方法に関する詳細な動画コンテンツを自社のウェブサイトやYouTubeチャンネルで公開しています。
このアプローチにより、顧客は製品の機能を視覚的に理解しやすくなり、購入前に製品が自己のニーズに合ったものであるかどうかを判断する手助けとなります。
注目すべきは、掃除機の使用例や効果的な清掃方法を実演する動画です。
掃除機の操作方法や、特定のシーンにおける効果的な使い方を示すことで、視聴者に製品の真価を伝え、購入意欲を高めることを狙っています。
これにより、視聴者はダイソン製品を使うことで得られる利益を具体的にイメージしやすくなり、「使ってみたい」という気持ちが高まります。
この戦略は、単なる製品の宣伝にとどまらず、実際の消費者の生活にどのように寄与できるのかわかりやすく伝えられるため、顧客との関係構築にも寄与しています。
このように、ダイソンのコンテンツマーケティングは、顧客に対して実用的な情報を提供し、教育という視点を持って製品を紹介することで、ブランドの信頼性を高め、長期的な顧客関係を築くことに成功しています。
ダイソンのアプローチから学べるのは、コンテンツがただのマーケティングツールではなく、顧客との関係や忠誠心を育むための重要な資源であるという点です。
まとめ
コンテンツマーケティングは、ただ単に情報を提供するだけでなく、顧客との信頼関係を築くための戦略的なアプローチ手法です。
ターゲットオーディエンスを深く理解し、ニーズに応えるコンテンツを提供することで、市場での競争力を高めることができます。
目標設定、ペルソナ作成、リソース確保、データ分析など、準備をしっかりと整えた上で、効果的なコンテンツを制作していきましょう。