Googleビジネスプロフィールを活用して集客に成功しているお店が増えています。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、Googleが提供している無料の情報発信ツールで、お店を登録すると、Google検索やGoogleマップの検索結果にお店を表示でき、見込み客の集客に利用することができます。
Googleビジネスプロフィールでは様々な情報を投稿して集客できるメリットもありますが、デメリットもあります。
今回はGoogleビジネスプロフィールの投稿機能を利用するにあたっての注意点やメリット・デメリットを解説します。
Googleビジネスプロフィールの投稿機能とは?
Googleビジネスプロフィールの投稿機能は、お店の最新情報を投稿しユーザーに発信できる機能です。
機能にはいくつかの種類があるので見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィールの投稿機能の種類
Googleマイビジネスプロフィールの投稿機能では現在、
- COVID-19の最新情報
- 最新情報
- イベント
- 特典
4種類の機能があります。(商品掲載は表示場所が投稿機能と異なるため省きます)
どれも非常に便利な機能ですが、それぞれユーザーへの訴求が違うため最新情報機能・イベント機能・特典機能の3つを解説します。
最新情報
一番手軽に情報を発信できる機能です。お店の最新情報やお知らせ・キャンペーンの告知等を、発信するのに便利です。
設定する項目は
- 写真・動画
- 文章
- ボタン(以下すべて同じになります。ボタン(リンク)の種類・・・予約・オンライン注文・購入・詳細・登録・いますぐ電話)
の3つになります。
新メニューやアクセス情報等の定期的な発信に活用するお店が多く、最近では、求人情報の発信を行うお店も増えています。
急な定休日や営業時間の変更等もこの最新情報機能で投稿できるので、ユーザーへ情報発信することができます。
イベント
最新投稿とは違いイベント機能ではタイトル・イベント開始日・終了日を設定することができます。
設定する項目は
- 写真・動画
- タイトル
- 開始日・終了日(時間も設定可能・・・7:00から・19:00迄等)
- 文章
- ボタン
になります。
タイムセールやイベント開催等の日時や内容を設定することができ、期間限定商品の販売も設定が可能です。
特典
特典機能はお店からユーザーに対して割引等の特典やクーポンを発行できる機能です。
設定する項目は
- 写真・動画
- タイトル
- 開始日・終了日(時間も設定可能・・・7:00から・19:00迄等)
- 文章
- クーポンコード
- リンク
- 利用規約
になります。
『クーポンを見る』ボタンが自動的に追加されるので、リンクさせたいページに設定ができます。例えば「会員様限定で〇〇店の△△の××サイズが、50%オフ」という様な宣伝ができます。
特典機能のみ、モバイルで検索すると表示箇所が追加されます。
通常、「最新情報」「イベント」「特典」はパソコン、モバイルと同じ掲載場所に表示されますが、特典機能は、モバイルで「店名」を検索するとナレッジパネルに「お得な情報」と表示されます。
Googleマップで検索すると「特典」として表示されます。
モバイルでお店を探すユーザーが多いことから最新情報・イベントの投稿よりも表示回数、閲覧回数をアップさせることができます。
Googleビジネスプロフィールの「投稿機能」表示画面
お店の情報を発信できる投稿機能ですが、Google検索とGoogleマップの2箇所に表示させることができます。
表示場所についても確認をしておきましょう。
Google検索の場合
Googleビジネスプロフィール作成後、店名で検索すると画面右側にナレッジパネルが表示されます。(モバイルの場合、検索結果画面に表示されます)
Googleマップの場合
Googleビジネスプロフィール作成後、お店の名前で検索すると画面右側にナレッジパネルが表示されます。(モバイルの場合、検索結果画面に表示されます)
Googleビジネスプロフィールに投稿を行う3つのメリット
Googleビジネスプロフィールを上手く活用できれば「認知度のアップ」「集客」につなげられます。ここでは「Googleからの評価がアップする」・「ユーザーへ安心感を与える」・「差別化ができる」の3つのメリットを紹介します。
Googleからの評価がアップする
MEO対策で上位表示するためには、Googleから評価されるように対策を行う必要があります。
Googleの評価として、ランキングシグナルという「順位付けの要因」があり、順位付け要因の総合評価でGoogleは順位を決めています。
Googleビジネスプロフィールで投稿をすることは、要因の1つとして考えられており、更新頻度を上げたり、定期的に投稿をし続ければGoogleの評価が上がりやすく上位に表示されやすくなります。
注意点として、Googleは定期的に更新する投稿を確認しています。ユーザーに対して必要な情報かを判断していますので、不適切な情報を配信したりすると「投稿が不承認になったり」「アカウント停止になる」場合もあります。投稿する内容には気をつけましょう。
投稿は2週間に1回以上が望ましいです。
2022年6月以降、投稿を頻繁にしたり、同じ画像を載せた投稿はGoogleから違反と見なされ、掲載拒否をされる機会が多発しています。
ユーザーへ安心感を与える
ユーザーはまだ行ったことのないお店に対して、不安を抱く事があります。
Googleビジネスプロフィールを利用してお店を探す人は地域+居酒屋(ランチ)など「どこでお酒を飲むか」「どこでランチをするか」と地域は決まっているが、お店が決まっていないケースが多いため、投稿機能が役に立ちます。
他店と比べ、「発信する情報が多い」「投稿に興味をもった」など、決め手となる情報を発信することでユーザーに来店するキッカケを作ることができるからです。
店舗の写真・商品やメニューの写真・スタッフや定員の写真等を投稿しておけば、お店全体の雰囲気がユーザーに伝わるので、安心感を与えられます。
差別化ができる
営業時間や定休日等の情報やユーザーが知りたい情報を投稿し、見たユーザーが来店したりお店の名前を覚えてくれたりと、お店の状態を認知されやすくなります。
投稿する内容はお店側で決められるため、「他店と違う良さ」や「おすすめの料理・メニュー」などユーザーに知ってほしい情報を配信し、他店にはない投稿を考えてみましょう。
Googleビジネスプロフィールに投稿した時のデメリット
Googleビジネスプロフィールについてメリットを紹介しましたが、便利な投稿機能には、デメリットもあります。デメリットについても触れておきましょう。
投稿の作成は必ずしないといけない
投稿作成は「内容を考える手間」がかかります。
投稿する内容の重複自体が禁止ではありませんが、同じ投稿を何度も行ってもユーザーにとっての有益な情報とはならないでしょう。
投稿を途中で辞めてしまった場合「閉店のお店」「今日はやっていない」と勘違いされる可能性もあり、見込み客が他店に流れてしまう可能性があります。
そのため、日頃から投稿の作成に慣れていき、ユーザーに対して有益な投稿を行い続ける必要がある事を理解しておきましょう。
正確な情報を常に投稿しないといけない
Googleビジネスプロフィールは多くのユーザーが投稿を閲覧します。
ユーザーに対して正確な情報を常に投稿し続けなければ、見込み客が「クレームに発展したり」「集客につながらない」など問題が発生する可能性もあります。
「見込み客とトラブルに発展したり」「低評価なクチコミを投稿されたり」と売上が低下するお店もあります。
根拠が無い誹謗中傷等のクチコミはGoogleに報告すれば削除することができますが、それ以外のクチコミは基本的に全体公開されて誰でも見ることができてします。
気をつけて投稿するようにしましょう。
Googleビジネスプロフィールの投稿手順
Googleビジネスプロフィールを設定したことがない方に投稿手順を紹介したいと思います。
投稿する手順は以下の流れになります。
1、Googleビジネスプロフィールにログインする。
投稿機能を使うにはビジネス情報を作成しないといけないので、未設定の場合は先に作成を済ませましょう。
2、画面左のメニューから「投稿」をクリックする。
3、「最初の投稿を作成」もしくは赤枠ボタンをクリック
4、最新情報・イベント・特典の3つの中から、投稿の種類を選ぶ。
5、項目を挿入・設定(投稿の種類により項目は変わります)
6、設定が完了したら「プレビュー」ボタンを押して、どの様にGoogle上で表示されるのか確認
7、プレビューの確認をして問題が無ければ「公開」ボタンを選択
この手順で投稿が完了します。
投稿別表示のされ方
投稿は「最新情報」「イベント」「特典」で表示のされ方が異なるので、どのように表示されるのか見ていきましょう。
「最新情報」の表示
最新情報では、「画像(動画)+テキスト+ボタン」の3つの設定を行い、投稿表示させることができます。
・画像(動画)なしでテキストのみ
・画像(動画)のみでテキストなし
上記のどちらの場合でも投稿を配信することができます。
「イベント」の表示
イベントでは「画像(動画)+タイトル+期間(開始日から終了日)+詳細+ボタン」の5つの設定で投稿表示させることができます。
「画像(動画)」・「詳細」・「ボタン」は省略することができます。
期間設定は、時間の指定まですることができます。お店のオープン時間とクローズ時間に合わせて設定しておくと、ユーザーに対して親切です。
「特典」の表示
特典では、「画像+タイトル+期間(開始日から終了日)+特典の詳細+クーポンコード+リンク+利用規約」の7つの設定で投稿表示させることができます。
「画像」・「テキスト」・「リンク」・「クーポンコード」・「利用規約」は省略して登録することができます。
「初回限定」「ご新規様向け」「新規50%OFF」などクーポンとしての活用をおすすめします。
Googleビジネスプロフィールの効果的な投稿方法
Googleビジネスプロフィールの投稿は、活用によって大きな効果が期待できる機能になっています。ここでは効果的な投稿方法を2つ紹介していきます。
興味・関心を引く文章
ユーザーが投稿を見た時に、どれだけ興味・関心を引く内容になっているのかが重要です。
下記の内容は代表的な投稿のテーマです。
- キャンペーンの情報
- スタッフやお店の写真
- お店の特徴的な内容
- 人気メニュー(商品)やおそすめメニュー(商品)
- 求人情報
- 新型コロナウイルスの対策情報
- 駅からどの位かかるのか等の交通情報等
スタッフやお店が映っている写真などGoogleビジネスプロフィールを利用しているお店は必ずといって良いほど投稿がされています。
Googleビジネスプロフィールを充実させることでユーザーに興味を持たせ来店につながるキッカケを作ることができます。
対策キーワードを文章内に入れ込む
Googleビジネスプロフィールはいかにユーザーに見てもらうかが重要です。多くのユーザーに見てもらうには、Google検索、Googleマップで上位に表示させる必要があります。
上位表示させるためにGoogleから評価を受けやすい投稿として「対策キーワードを投稿文に含ませる」ことが重要です。対策キーワードを含めることで、キーワードに対して該当する情報をGoogleに知らせることができます。
お店の対策キーワードとはどのようなキーワードなのか分からない方も多いでしょう。
下記方法でキーワードを確認することができます。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面の「インサイト」タブを確認して、Googleビジネスプロフィールにどういった対策キーワードが流入しているのか把握をし、そのキーワードを対策キーワードとして投稿に含める。
- 検索ボリュームの大きいキーワードやニーズの多そうなキーワードを選んで投稿に含める
まとめ
今回の記事ではGoogleビジネスプロフィール「投稿」機能の注意点やメリット・デメリットを解説しました。投稿機能を上手く活用することで、集客を増やすことができます。しかし、投稿をおろそかにしてしまうと、ユーザーは離れていき、お店に悪影響を及ぼす可能性もあります。
いかに、お店をアピールするか、ユーザーに興味を持ってもらえる投稿をするかが重要になります。近隣店舗の中で「差別化したい」「集客を増やしたい」と考えているのであれば是非Googleビジネスプロフィールの活用をおすすめします。