店舗数が増えるほど、Googleビジネスプロフィールの管理は難しくなります。営業時間の変更が一部の店舗に反映されていない、店舗によって口コミ返信の質がばらばら、どの店舗のプロフィールを誰が管理しているか分からない。
多店舗のMEO対策では、1店舗ごとの対策以上に「管理の仕組み」が成果を左右します。本記事では、多店舗を展開する企業がMEO対策で成果を出すための管理体制と運用のポイントを解説します。
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多店舗のMEO対策でよくある課題
多店舗を展開する企業から寄せられる相談には、共通する課題があります。
| 課題 | 起きやすい問題 |
|---|---|
| 権限がばらばら | 店長や退職者、業者がオーナーになっていて、本部で管理できない店舗がある |
| 情報の更新漏れ | 祝日の営業時間やメニュー変更が、一部の店舗に反映されていない |
| 表記の不統一 | 店舗名の付け方やカテゴリが店舗ごとに違う |
| 口コミ対応の差 | 丁寧に返信する店舗と、まったく返信しない店舗が混在している |
| 成果が見えない | 店舗ごとの数値を比べておらず、どの店舗に課題があるか分からない |
これらの課題は、1店舗ずつ対応していても解決しません。まずは本部がすべての店舗のプロフィールを把握し、共通のルールで管理できる状態をつくることが出発点です。特に、出店のたびに店長や現場の判断でプロフィールを作成してきた企業ほど、管理状況が把握できていないケースが多く見られます。
多店舗管理の土台をつくる
ビジネス拠点グループでまとめて管理する
Googleビジネスプロフィールには、複数のプロフィールを共同で管理するための「ビジネス拠点グループ」があります。
Googleは、組織でビジネス拠点グループを作成し、複数のプロフィールを共同管理することを推奨しています。本部の担当者が個人のアカウントで管理するのではなく、組織としてグループで管理することで、担当者の異動や退職があっても管理が途切れません。
10店舗以上なら一括確認を活用する
同じビジネスのプロフィールが10件以上ある場合は、1店舗ずつではなく、まとめてオーナー確認を行う「一括確認」を申請できます。
ビジネスプロフィールマネージャーの「オーナー確認」から「チェーン」を選んで申請し、審査が完了するとメールで通知されます。ただし、非店舗型のビジネスは対象外で、重複・停止中のプロフィールは10件に数えられません。また、管理している店舗をすべてスプレッドシートに含める必要があります。(参照:ビジネス プロフィールを一括で確認する)
Googleは、プロフィールが適切に管理されていないアカウントについて、一括確認を解除する場合があるとしています。一括確認はゴールではなく、すべての店舗を正確に管理し続けることが前提です。
権限の設計を決める
本部が組織としてオーナー権限を持ち、各店舗の店長やMEO業者には管理者権限を付与するのが基本です。
店長がオーナーのまま異動・退職すると、その店舗だけ本部で管理できなくなることがあります。オーナーは本部の複数の担当者に設定しておき、特定の人に権限が集中しないようにすることも大切です。
権限の移し方はGoogleビジネスプロフィールのオーナー変更方法で解説しています。
本部で決めておきたい運用ルール
多店舗のMEO対策では、本部が「統一すること」と、店舗が「店舗ごとに工夫すること」を分けて決めておくと、運用が安定します。
| 本部で統一すること | 店舗ごとに工夫すること |
|---|---|
| 店舗名の付け方とカテゴリ | 店舗の写真(外観・店内・スタッフ) |
| 説明文の基本の型、ブランドの表現 | 地域のイベントや店舗独自のメニューの投稿 |
| 口コミ返信の方針と、対応が難しい口コミの対応手順 | 個々の口コミへの返信 |
| 営業時間・特別営業時間の一括更新 | 臨時休業など店舗固有の情報の連絡 |
| 月次の数値確認と店舗間の比較 | 口コミのお願いなど、来店客への声かけ |
店舗名は、看板と同じ「ブランド名+店舗名(〇〇店)」で統一します。店舗名に「渋谷駅前」などの地域名やキーワードを付け加えるのは、看板などで実際に使っている名称でない限りガイドライン違反となり、停止の原因になります(Googleビジネスプロフィールの停止と復活方法)。
口コミ返信は、本部が方針と例文を用意し、店舗が内容に合わせて調整する形にすると、質をそろえながら店舗らしさも保てます(口コミ返信の例文)。
店舗ごとの「地域性」を活かす
全店舗で同じ説明文や投稿を使い回すと、どの店舗も同じように見え、地域で選ばれる理由が伝わりません。Googleマップの順位は「関連性」「距離」「知名度」で決まるため、それぞれの店舗がその地域のお客様にとって関連性の高い情報を発信することが大切です。最寄り駅からの道順、駐車場の有無、近隣の施設、店舗独自のサービスなど、店舗ごとの情報を説明文や投稿に盛り込みましょう。
ホームページに店舗ごとのページを用意し、各プロフィールのウェブサイト欄から、その店舗のページへリンクするのも効果的です。また、ポータルサイトやYahoo!プレイスなど、Google以外の媒体の店舗情報も同じ表記で整えておきます(サイテーションの効果と獲得方法)。各店舗でInstagramを運用している場合は、インスタとグーグルマップの連携で、店舗の発信をそのままプロフィールの更新に活かせます。
店舗ごとの成果を比べて改善する
多店舗ならではの強みは、店舗同士を比べられることです。表示回数、電話・経路検索の数、口コミの件数と評価、返信率などを店舗ごとに一覧にし、毎月確認しましょう。
数値の良い店舗の取り組みを他の店舗に広げ、伸び悩んでいる店舗には個別に原因を探ります。口コミの件数に差がある場合は、来店客への声かけの仕方を店舗間で共有すると効果的です(口コミを増やす方法)。予約の入口としてGoogle予約のボタンを全店舗で設定しておくと、予約への貢献も比べやすくなります。
順位が下がった店舗がある場合は、Googleマップの順位が下がった原因と対処法も参考にしてください。
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1、Googleマップ対策
2、ホットペッパービューティー
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多店舗のMEO対策を始める手順
- 全店舗のプロフィールを洗い出す
店名や住所で検索し、未登録・重複・オーナー不明の店舗がないかを一覧にする(グーグルマップへの登録方法) - 権限を本部に集約する
ビジネス拠点グループを作成し、各店舗のオーナー権限を本部に移す - 基本情報を統一する
店舗名、カテゴリ、営業時間、説明文の型をそろえる - 運用ルールを共有する
写真・Googleビジネスプロフィールの投稿・口コミ返信の担当と頻度を決め、店舗に周知する - 数値で振り返る
店舗ごとの数値を毎月確認し、改善策を決める
最初の洗い出しでは、過去に店長や業者が独自に作成したプロフィールや、閉店した店舗のプロフィールが残っていることがよくあります。閉店した店舗は「閉業」に設定し、お客様が誤って来店しないようにしましょう。
ツールと運用代行の選び方
店舗数が多い場合は、営業時間や投稿の一括反映、店舗ごとの口コミ評価の比較、本部と店舗の承認フローなどに対応した多店舗向けのMEO対策ツールが役立ちます。
ただし、ツールは作業を効率化するものであり、店舗ごとの課題の分析や改善策の判断は人が行う必要があります。社内に運用担当者を置けない場合や、店舗ごとの競合分析まで任せたい場合は、運用代行やMEOコンサルティングを組み合わせることも検討しましょう。
業者を選ぶ際は、多店舗での実績と、権限を本部が持ったまま運用できるかを確認してください(MEO業者の選び方)。すでに業者に依頼していて成果が見えない場合は、MEO対策の効果が出ない原因やMEO業者の解約・乗り換え手順も参考にしてください。
フォーデザインでも、店舗の拡大にあわせてMEO対策を続けている企業を支援しています。Instagramの投稿をホットペッパービューティーとGoogleビジネスプロフィールに連携したエステサロンでは、新規集客が前年同月比200%となり、1年後には3店舗に拡大しました。
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Googleマップ対策も完備

多店舗のMEO対策に関するよくある質問
多店舗のMEO対策についてよくいただくご質問をまとめました。
多店舗のMEO対策の費用はどう考えればいいですか?
多くの場合、店舗ごとに費用が発生します。業者によっては複数店舗向けのプランを用意しているため、1店舗あたりの費用と、本部向けのレポートや一括管理が含まれるかを比べましょう。(関連記事:MEO対策の費用相場)
同じ地域に複数の店舗がある場合、順位で競合しませんか?
Googleマップは検索した場所から近い店舗を表示しやすいため、それぞれの店舗の情報が正確であれば、地域ごとに適切な店舗が表示されます。店舗名や住所を正確に登録し、重複したプロフィールを作らないことが大切です。
フランチャイズの店舗は誰がオーナーになるべきですか?
契約の形によって異なりますが、ブランドとしての表記やルールを統一したい場合は本部が管理し、各加盟店に管理者権限を付与する形が運用しやすくなります。加盟店との間で、権限と役割分担を事前に取り決めておきましょう。
業種によって多店舗の運用で気をつけることは違いますか?
業種によって、重視すべき情報や口コミ対応の注意点は異なります。たとえば医療機関では口コミ返信で受診の事実に触れないことが求められます。業種ごとのポイントは美容室のMEO対策、飲食店のMEO対策、クリニックのMEO対策をご覧ください。訪日客が多いエリアの店舗はインバウンドMEOもあわせて検討しましょう。
まとめ:多店舗のMEOは「仕組み」で成果を出す
多店舗のMEO対策では、ビジネス拠点グループや一括確認で本部がすべての店舗を管理できる状態をつくり、権限、店舗名、口コミ返信、更新のルールを統一することが土台になります。
そのうえで、店舗ごとの地域性を活かした情報を発信し、店舗間の数値を比べながら改善を続けましょう。MEO対策の基本はMEO対策とは、店舗集客全体の考え方は店舗集客の方法で解説しています。

